ブックタイトル森林のたより 748号 2016年01月

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概要

森林のたより 748号 2016年01月

木の香るぎふの施設37かしも明治座木造施設の修復岐阜県中津川市加子母4793番地2施設概要全景施設の経緯明治27年、旧加子母村の村民が一丸となって建設した芝居小屋「明治座」は、加子母地域の風土や歴史とともに歩み、大切に守り受け継がれてきました。昭和47年に県指定重要有形民俗文化財に指定され、小規模な修理・補修を重ねてきましたが、老朽化による柱の沈下や雨漏りが目立ってきました。そこで平成25年に改修検討委員会を設立し、文化的・意匠的価値を損なわない改修、耐震補強を行うこととなりました。現存する創建当時の板葺屋根を再利用するなど創建当時の景観を復元し、国内唯一の板葺屋根の芝居小屋として蘇りました。事業年度事業主体構造・延床面積平成26年度中津川市木造2階建740.77m2施設用途文化施設(岐阜県指定重要有形民俗文化財)木材使用量使用樹種県産材使用量:54.7m3主な使用樹種:クリ、サワラ、ヒノキ、スギ、ネズコ全体事業費120,000千円(調査研究費を含む)助成額設計者施工業者県:木の香る快適な教育施設等整備事業(清流の国ぎふ森林・環境基金事業50,000千円)〈木造施設の修復(県が指定する重要文化財(建造物)または重要有形民俗文化財〉市:明治座維持補修基金(来場者等からの寄付金20,000千円)中津川市明治座耐震改修検討委員会株式会社中島工務店工期平成26年11月~平成27年9月ここに注目!!榑(くれ)葺きの上屋根と下屋根●屋根には、瓦の代わりに薄く剥いだ板を重ねて石を置く伝統的な工法を復元しています。上屋根にクリ、下屋根にサワラを使っています。●地盤の変化による底石の沈下修理、腐朽箇所の修理、柱の根継など保全・補修箇所にあわせた様々な工法がとられています。●屋内は音の響き・広がりがよく、クラシックコンサートなども開催されます。利用者の様子榑葺き屋根が珍しい、懐かしいと言っていただけます。改修され、地歌舞伎などの公演に向け、練習に一層力が入るとのことです。柱の根継による腐朽箇所の修復■見学・視察についてのお問い合わせかしも明治座(中津川市加子母)休館:毎週月曜日連絡先TEL0573-79-3611または中津川市加子母総合事務所連絡先TEL0573-79-211113MORINOTAYORI