ブックタイトル森林のたより 748号 2016年01月

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概要

森林のたより 748号 2016年01月

●詳しい内容を知りたい方はTEL050ー3160ー6090中部森林管理局岐阜森林管理署までぎふの国有林、今「下呂の森を巡るツアー」を開催3林野庁中部森林管理局岐阜森林管理署主任地域林政調整官河原誠二はじめに平成27年10月11日に開催された第39回全国育樹祭のサテライト行事の企画を下呂市みどりの祭実行委員会ワーキンググループで検討していた時に、「岐阜県で最も標高差がある下呂市には多様な森林がある、その魅力を伝えるには国有林の協力が必要」という意見がありました。その意見を受け、下呂市みどりの祭実行委員会の一員である岐阜森林管理署では全国育樹祭下呂市サテライト行事のプレイベントとして、3回シリーズで下呂市民等を対象とした「下呂の森を巡るツアー」を、特定非営利活動法人森のなりわい研究所の協力を得て開催しました。第1回「中山七里の森」8月22日開催下呂市を流れる飛騨川沿いの景勝地として知られる中山七里にある小お川がわ長なが洞ぼら国有林には、暖温帯と冷温帯の双方の要素を持つ中間温帯と言われる地域の潜在植生と考えられている森林があります。多様な森林を有する下呂市の象徴的な森林と位置づけツアーの目玉としました。参加された方はコウヤマキの大木や、コナラ、トチノキの巨木に目を奪われながらも多様な樹種で構成される中間温帯の森を興味深く観察されました。第2回「赤あか沼ん田た天てん保ぽう林りん」と「濁河の森」8月29日開催江戸時代の天保13年に植えられた下呂市、中部森林管理局内国有林で最も林齢が高い人工林である「赤沼田天保林」と御岳山麓にある濁河温泉や御岳山の下呂市登山口の周辺に広がる「濁河の森(御岳自然休養林)」を案内しました。参加された方は、赤沼田天保林では植えられて二〇〇年近くたったヒノキの大きさと、下呂市の林業の歴史に触れ、濁河の森ではトウヒやコメツガといった亜高山帯ならではの樹種で構成された原生的な森を堪能されました。第3回「岐阜大学位山演習林」9月5日開催今回のツアーは下呂市みどりの祭実行委員会の一員として開催したことから冷温帯の森は国有林内という拘りを捨て岐阜大学位山演習林を案内しました。参加者はヒノキとサワラの見分け方や、ミズメの香りといったこと以外にも様々なことに関心を持たれ充実した時間を過ごされました。アンケート結果から今後の岐阜森林管理署の業務に活かすため、ツアーに参加された方には、アンケート調査に協力していただきました。その結果、「おおいに満足」、「満足」と答えた方が94%となり参加者の方に満足していただける結果となりました。また、今後森林を案内するツアーを企画した場合の意向について尋ねた結果93%の方が「参加したい」と答えられ、森を案内するツアーの継続を望まれていることが分かりました。課題参加者の満足度は大変高いものでしたが、3回のツアーのうち、募集定員に達したのが第2回のみでした。今後、継続してツアーを開催するにあたっては広報のあり方について検討する必要があることが分かりました。連携今回のツアーの開催にあたっては下呂市みどりの祭実行委員会の協力もあり、下呂市森林管理委員会発行の「下呂の森通信」(広報げろ折込)で広報していただく等の協力を得ました。また、ツアーの企画や開催にあたっては森のなりわい研究所の協力もあり無事に開催することができ管内の方々と連携が大切であることが認識できました。まとめ岐阜森林管理署では今後も管内の方々と連携し、国有林を活用した取組を行うことで森林の魅力を伝えてゆきたいと考えていますので、よろしくお願いします。▲第1回中山七里の森▲第2回濁河の森▲第3回岐阜大学位山演習林MORINOTAYORIMORINOTAYORI15