ブックタイトル森林のたより 748号 2016年01月

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概要

森林のたより 748号 2016年01月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林技術開発・支援センターまで■森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター中島太ドイツの企業との技術連携が始まりましたこのドイツ訪問では、ドイツ民間企業4社との懇談会をロッテンブルク大学の協力により開催することができました。1Tubex-Germany社(苗木保護具)本社は、イギリスですがBW州でも広く販売実績があり、ロッテンブルク大学と共同研究を行っています。保護具は、特許を取得した製品でしたが日本のプラスチック製品と似ており、材質や下部の通気口は研究開発により工夫がされていました。2P.SS社(林業用防護服)創業3年目の会社で、新しい発想で技術開発に取り組んでいます。当日は、筋肉疲労と汗で作業中の集中力が低下しないよう軽量化と通気性を改善した防護服のあけましておめでとうござまいす。岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム(以下コンソーシアム)では、岐阜県森林整備加速化・林業・木材産業再生協議会(以下、協議会)から委託を受けて林業先進国との技術交流に関する事業を実施しています。今回は、その事業の中でドイツとの技術連携が進み始めたことについて紹介します。最近の岐阜県とドイツとの関係については、平成25年5月の県とドイツ・バーデンビュルテンベルグ州(以下、BW州)とのエネルギー分野と森林・林業分野における協力関係の強化に関する覚書締結に始まり、平成26年11月の県立森林文化アカデミー(以下、アカデミー)とドイツ・ロッテンブルク林業単科大学(以下、ロッテンブルク大学)との教育・学術の協力に関する覚書締結が行われています。この度、これらのドイツとの連携拡大を好機として、ドイツの林業先進技術を学び普及を目指すことを目的に調査者を協議会員から募り、12名で昨年11月1日(日)から10日間で実施しました。サンプルを見ることが出来ました。この製品は、温水(60℃)で洗え洗濯機による脱水も可能でした。3KWB社(木質バイオマスボイラー)本社は、オーストリアですが、ロッテンブルク大学のバイオマス利用に関する研究室と関係が深く、ヨーロッパ全域および南米、日本にも納入実績があります。小型で燃焼効率が高くクリーンな排気のボイラーを開発製造しているとのことでした。4Ostheimer社(木製おもちゃ)日本にも契約代理店があり、約1,000種類の木製おもちゃを年間80万体製造販売しており、原料材はFSC認証材を用いています。造形がシンプルでデザイン性の高い木製おもちゃを手作業で作成し、子ども達の新しい感覚や視野を育むことを重視しているとのことでした。各社とも日本とのビジネスチャンスの拡大を期待しており、今後は、コンソーシアムを通じて日本でのテストや市場の調査を行う予定です。限られた時間の中での懇談会でしたが熱心に意見交換をしたこともあり、帰国後、防護服の購入や苗木保護具のテストに関するやり取りが既に始まっています。今後もこうしたドイツ企業との技術連携が進んで行くことを期待しています。なお、今回のドイツでの調査結果について、1月21日(木)にアカデミーにて協議会会員を対象とした報告会を開催する予定にしています。Tubex-Germany社P.SS社KWB社Ostheimer社MORINOTAYORIMORINOTAYORI19