ブックタイトル森林のたより 748号 2016年01月

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概要

森林のたより 748号 2016年01月

「二年間の研修を通して」■岐阜県林政部森林整備課技術支援係井原泰良高山市から岐阜県林政部へお世話になり、研修期間も残り三ヶ月となりました。期間中は、森林整備課をはじめ、たくさんの方々に大変お世話になりありがとうございました。二年間の総括として、携わってきた業務を含め、私が感じたことを紹介させていただきます。着任前は、林業分野の業務に従事した経験もなく、大きな不安がありましたが皆さんからあたたかく接していただき、早く職場に馴染むことができました。◆森林整備課での業務について最初に感じたことは、岐阜県の民有林約六六万ヘクタールの森林づくりの推進について、様々な目標を設定し、その達成に向けて多くの施業計画が存在することに驚きました。その中で、二年間を森林整備課でお世話になったわけですが、期間中は五つの業務を担当させていただきました。○森林経営計画森林の経営に関する五年間の計画について支援・指導を実施しました。私が担当となった平成二六年度は、「区域計画」の拡充により、県マニュアルの改正や支援システムの改修があり、計画制度を理解することに苦労しました。成果としては、事業体や市町村、農林事務所の皆さんにご理解・ご協力をいただきながら、約一万八千ヘクタールの森林経営計画が策定されました。今後は、計画策定が困難な地域(現地の地形や形状等)の解消策を検討する必要があると感じます。○森林整備地域活動支援交付金事業施業集約化に向けた取組みに対して支援を行う事業で、森林経営計画の作成や施業の集約化に必要な地域活動及び、既存路網の簡易な改良に係る経費を支援していますが、制度変更に併せて、説明会等を開催し周知させていただきました。制度の活用により、経営計画の策定や間伐施業の推進を強くバックアップしています。○境界明確化事業(加速化事業)森林情報の整備を推進する体制づくりのため、森林境界が不明瞭な箇所の境界確認について支援されますが、二年間で約二千八百ヘクタールの森林境界が明確化されました。各種事業の前提となる森林情報は大切な情報です。今まで同様、今後も積極的な活用が期待されます。○間伐推進加速化計画間伐実施箇所や境界明確化実施箇所についての成果(図面データ)を森林GISへ反映し、管理・蓄積をしています。反映予定件数も含め二年間で約八千件のデータを反映しています。蓄積されたデータは、計画的かつ効率的な施業計画を作成する上で、貴重なものであると感じています。○地域森プロ前年度までに認定された三○団地について、木材の運搬賃金の補助、高性能林業機械のレンタル補助を実施しました。○その他(業務以外)担当業務以外でも貴重な体験をさせていただきました。その一つが、事業内容等による国との調整です。市では体験できないことであり、直接国担当者と話ができたことは、大きな財産となりました。◆最後に林業分野について、戸惑うことばかりでしたが、新鮮な気持ちで従事させていただきました。派遣での体験を今後の仕事に活かせるよう取り組みたいと思います。また、二年間の勤務につきまして、ご迷惑をお掛けすることも多々あったかと思いますが、たくさんのご指導をいただき、本当にありがとうございました。MORINOTAYORI 20