ブックタイトル森林のたより 750号 2016年03月

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概要

森林のたより 750号 2016年03月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林技術開発・支援センターまで新たに22名を認定?岐阜県林業士?■森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター技術支援係田中郁男チェンソーとは異なる鉛筆を片手に、静かに黙々と審査問題に取り組まれました。実技審査筆記審査の結果等が基準に達した「育林」「素材生産」の2分野33名の実技審査を森林文化アカデミー演習林を利用し、12月に実施しました。受験者の熱気のせいでしょうか、両日とも12月とは思えない暖かさでした。「素材生産」部門この部門では、ワイヤスプライス、伐倒、造材の実技審査を行いました。岐阜県では、林業に関する優秀な技能を有する方に、林業技術者の社会的地位向上を図るとともに、地域の指導者として活躍いただけるよう2年毎に岐阜県林業士認定審査を実施しています。審査の専門分野は、「育苗」「育林」「素材生産」「製材」「特用林産(きのこ類)」の5分野で、筆記審査と実技審査を行い、今までに1,561名が認定されています。募集5月に募集を開始し、「それぞれの分野に5年以上従事した経験があること」といった受験資格を満たした方から、「育苗」「育林」「素材生産」の3分野に41名の申請がありました。筆記審査筆記審査は、7月に森林文化アカデミーで実施しました。森林・林業に関する一般知識と専門知識に関する内容です。審査問題の解答時間は1時間でしたが、受験者の方は、普段扱いなれたワイヤスプライスは、ワイヤの両端をそれぞれ「巻き差し」と「割差し」でアイスプライスをする内容でしたが、受験者間で力量の差があり、制限時間内に余裕をもって終了する受験者もいれば、時間ぎりぎりまでワイヤと格闘する受験者もいました。伐倒、造材の実技審査は、胸高直径30cmをこえるスギの伐倒と材の用途を考慮した採材を行う内容でした。自分の実力を信じて想定した伐倒方向へ寸分違わず伐倒する受験者や、かかり木になることを危惧し、予めチルホールを利用する用心深い受験者など、方法に違いはありましたが、皆、無事に伐倒、造材を行いました。「育林」部門この分野は、選木審査と胸高直径20cm前後のヒノキの伐倒の実技審査を行いました。選木審査は、成立本数や間伐木を選択する内容で、普段の仕事では、あまり意識していない内容のようで、受験者は苦戦しているようでした。伐倒の審査地は、ヒノキがやや過密な状況のため、かかり木の処理に受験者が手を焼くことを危惧していましたが、フェリングレバーやチルホールなどの道具を上手く利用して、迅速に対応されました。認定実技審査では、安全なチェンソー操作に重きを置いていることから、その操作が確実にできたかできなかったかなどが、基準に達する方と達しない方の差になりました。結果、「育林」部門12名、「素材生産」部門10名の計22名が新たに認定されました。今回認定された22名の方々には、今後、地域における指導者として後継者の育成に携わっていただけることを願っています。実技審査状況(ワイヤスプライス)実技審査状況(素材生産:伐倒)実技審査状況(育林:かかり木処理)MORINOTAYORIMORINOTAYORI15