ブックタイトル森林のたより 751号 2016年04月

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概要

森林のたより 751号 2016年04月

普及コーナー下呂地域における普及指導について■下呂農林事務所林業課林業普及指導員和仁礼二林業普及指導員瀧根隆司下呂地域での木材生産・森林環境教育等に関する普及指導の取り組みを報告します。作業道開設研修当地域での木材生産は、間伐によるものが多く、その搬出のために毎年多くの作業道が開設されています。ちなみに、平成27年度は約42kmが開設されています。森林整備、木材生産に欠かすことのできない作業道ですが、一部の区間で崩壊した路線や、林内に土砂が流出した現場が散見されます。そこで、作業道開設にあたり、今一度初心に戻っていただき、崩れにくく木材搬出に利用しやすい道づくりを実施していただくため、林業事業体等の皆様を対象に「作業道開設研修」を開催しました。まず、座学として、作業道開設計画、災害に学ぶ対策工法など、作業道を開設する上での基本について説明を行いました。また、瀧根指導員が国の研修で受講した「森林作業道基礎技術研修」の内容についても伝達研修を行いました。続いて、作業道の災害事例や失敗例を写真で示し、その原因や対策について説明を行いました、自らの施工箇所での失敗例もあり、受講者は真剣な眼差しで受講していました。午後からは、現地研修として下呂市萩原町四美にある作業道において、講師に開設オペレータの青木忠義氏をお願いし、作業道開設に当たっての工夫や特に注意する事項について説明をしていただきました。具体的には、幹線からの取付方法、搬出方法から見た作業道の設置間隔、常水のある谷での水処理方法、岩・転石発生箇所の施工方法等について説明していただきました。特に、「現地発生材(転石等)を路側石積や吐口の洗掘防止に利用することで、経済的で山にやさしい道づくりが出来る。」、「短い間隔で土場を設置することで、搬出間伐に利用しやすい道となる。」等、開設する側、利用する側の両方の立場に立っての指導がありました。今回の研修を機に、木材搬出に十分効果を発揮し、崩れにくい道づくりを実施していただくとともに、適正な維持管理を心掛けてもらえるよう指導していきます。有利販売に向けた造材研修木材価格が低価格で推移している中で、少しでも有利に販売するための造材方法が重要となります。研修(座学)の様子青木忠義氏による幹線からの取付方法の説明石積工の施工について説明MORINOTAYORI 18