ブックタイトル森林のたより 751号 2016年04月

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概要

森林のたより 751号 2016年04月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0576ー52ー3111下呂農林事務所まで定期的に、市況を把握し、その時々のニーズに応じた造材を行うよう働きかけていきます。また、3月には安全な伐採方法等を習得していただくため、チェンソーの目立てや安全な伐採、掛かり木処理を受講内容とした「伐採・目立て研修」を実施しました。森林環境教育今年度(27年度)は、全国育樹祭が開催されたこともあり、管内の小中学校において、「森林環境教育」としての森林教室を多く開催することが出来ました。「木づかい読本」による講義やプランターボックスの製作、間伐林の見学、炭焼き体験により、森林の役割や木の良さを学んでいただき、森林・林業への理解を深めることが出来ました。そこで、地域の木材市場である下呂総合木材市売協同組合において林業事業体等の皆様を対象に「有利販売に向けた造材研修」を開催しました。初めに、和仁指導員から実際の出品明細書により、出材時の注意点として、市場で値がつかない材はチップ工場等への直送を考えること、常に市場でのニーズを注視しながら造材することなどを説明しました。続いて、下呂総合木材市売協同組合の島田部長から、原木納材時における不適格事例等について講義をしていただきました。講義内容として、「余尺が無いもの、寸法が足りないものは極端に値が下がり、長さが不揃いなものは、運搬に無駄が生じるため嫌われる。買い手の立場になり、規格に合った造材がポイントである。」等有利販売に向けてのアドバイスをいただきました。当管内は、元々林業が盛んな地域であり、従前から森林教室が開催されていたこともあり、子供たちの森林・林業に対しての関心の高さには驚かされました。中には、こちらが答えに困るような質問を受けたり、森林教室の成果として「森林学習新聞」を作りお礼の手紙と一緒に送っていただいたりと、大変有意義な活動が出来ました。今後も、様々な機関と連携しながら「森林環境教育」を継続し、子供たちの森林・林業に対する理解を深めることで、将来の森林を守り続ける担い手育成や県産材の利用拡大につなげていきたいと思います。当管内では林業事業体はもちろん、多くの自伐林家の方達が活躍しています。林業に従事する皆さんの全員野球により、後継者の育成を図りながら「生きた森づくり」「恵みの森づくり」に取り組んでいきます。終わりに「林業は3K?」みなさんは、林業にどのようなイメージを持ってみえるでしょうか。林業は3K(きつい、危険、汚い)と思っていませんか。確かに山の急斜面で大きな木を相手にする作業ですので、きつい、危険は該当するかもしれません。しかし現在では、林業も機械化が進み、重労働な作業は機械が担ってくれています。また、危険についても、近年は安全着衣が開発され着用が義務付けられるなど事故防止への対策が進んできました。何よりも、林業は自然の中での作業であり、おいしい空気を胸いっぱいに吸いながら汗を流す爽快感、作業前と後では明らかに変わる林の姿、実際に従事している方は汚い作業とは全然思っていません。近頃は林業女子の活躍も目立ってきています。皆さん、森林・林業に興味を持ってみませんか。今までのイメージがきっと変わると思います。ぜひ林業の扉を叩いてみてください。造材研修の様子バラツキがある出材事例木づかい読本による講義MORINOTAYORIMORINOTAYORI19