ブックタイトル森林のたより 752号 2016年05月

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概要

森林のたより 752号 2016年05月

韓国に向けた木材輸出の推進近年、日本の木材輸出は大幅に増加しています。輸出金額は2010年からの5年間で約2.2倍に増え、2015年の実績で229億円に上ります。中でも韓国では日本のヒノキがブームになっており、ここ5年間で輸出金額は約4.5倍に増加しています。このため県では、韓国への木材輸出を拡大するため、県内企業とともに韓国での展示会へ出展し県産材をPRしました。「キョンヒャンハウジングフェア2016」への出展2月24日(水)~28日(日)に韓国京畿道高陽市の国際展示場「KINTEX」で開催された韓国最大規模の住宅資材展示会に県内企業4社とともに出展しました。この展示会には5日間で約19万人が来場し、県内企業だけでも約500件の商談が行われました。ヒノキは、韓国語に翻訳しなくてもほぼすべての来場者に通じるほど知名度が高く、色艶、手触り、香りに対する評価の高さを感じました。また、スギは、はっきりした木目が好ましいというデザイナーからの引き合いもありました。壁板、フローリング材では、価格面で折り合いがつかない商談相手がいる一方で、加工技術等が評価され見積もりを依頼されるなど、輸出拡大の手ごたえを感じることができました。出展者:桑原木材㈱、後藤木材㈱、親和木材工業㈱、ヤマガタヤ産業㈱、岐阜県県産材流通課会場内の賑わい(右側は親和木材工業㈱のキットハウス)県産材流通課ブースでの商談の様子「日本式木造住宅建築技術ビジネスセミナー」の開催韓国では都市部の住民の多くが高層マンションに住んでいますが、戸建て住宅の建築戸数は増加傾向にあります。しかし、木造住宅の9割以上はカナダ産のツーバイフォー住宅が占めていて、軸組工法については認知度が低いのが現状です。このため、軸組工法の周知を図るとともに、その資材として岐阜県産プレカット材の輸出促進を図るため、?韓国木造建築技術協会と共催でビジネスセミナーを開催しました。セミナーでは、?韓国木造建築技術協会の金進熙名誉会長や笠原木材㈱の山田貴敏代表取締役らから軸組住宅の施工方法やツーバイフォー住宅との比較などについて講義をしていただきました。韓国の工務店や設計士など約80名が来場し、用意した席が足りず、立ち見も出るほどの盛況ぶりでした。参加者からは、木材を納入するまでの期間や、検査基準、ツーバイフォー工法との価格面での比較など、具体的な質問が出され、軸組工法に対する関心の高さが感じられました。県では、平成27年3月に設立した岐阜県産材輸出推進協議会で議論しながら、引き続き木材輸出の取り組みを進めてまいります。補助事業等の支援策もありますので、木材輸出に関心のある事業者の方はご連絡ください。【県産材流通課小木曽謙治】●詳しい内容を知りたい方はTEL058-272-1111内線(3016)県産材流通課まで13MORINOTAYORI