ブックタイトル森林のたより 752号 2016年05月

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概要

森林のたより 752号 2016年05月

平成27年度岐阜県岐阜県治山林道研究発表会は、治山研究会員、林道研究会員が、治山、林道事業の業務に携わる中で直面する課題について、調査、研究した成果を発表するもので、治山研究会と林道研究会が合同で開催するようになり今年度で17回目、個別では治山研究発表会が51回目、林道研究発表会が44回目を迎えました。平成28年2月10日に約150名が参加して、関市わかくさプラザ多目的ホールにおいて開催し、治山部門、林道部門で各4題の発表があり、今後の森林土木技術の向上が期待される充実した内容でした。発表終了後には、森林研究所の和多田主任研究員から「生態系保全のための土と木のハイブリッド治山構造物の開発」と題した研究成果の発表がありました。本会の最後には、審査員長である国立大学法人岐阜大学名誉教授の木村正信教授から研究発表内容に対する改善点を含めた講評の後、治山、林道両部門の最優秀賞及び優秀賞の表彰で本会を終了しました。林道研究発表課題【最優秀賞】モルタル吹付法面の老朽化調査と補修について可茂農林事務所梶浦善孝林道法面の保護としてモルタル吹付工を施工してきたが、経年劣化、施工地の条件、施工方法等により、法面に変状が現れている。よって、変状調査を行い、その原因を推測するとともに、調査結果に基づいた対策工法の検討を行った。【優秀賞】法面災害における掘削工法の考察郡上市日置辰徳法面災害復旧工事において、地山の緩みを起因とする事故を考慮する必要があるため、現場条件に適した工法の検討を行った。【優秀賞】林道「下呂~萩原線」における崖錐帯区間の設計検討について下呂農林事務所高橋浩林道において、通過が困難な場所を極力避けるような線形としているが、用地等の制約により崩壊地、崖錐帯等をやむなく通過しなければならない場合がある。今回、下呂~萩原線において崖錐帯を通過するにあたり、切土法面、路側構造物、落石対策の工法を検討し工事施工を行った。林道の獣害に強い法面工法について岐阜農林事務所大塚正宏近年シカの生息数の増加により、道路法面植生の食害と踏み荒らしの被害が目立つようになったため、被害状況の調査と対策について検討を行った。写真-1会場の様子写真-2林道部門表彰写真-3治山部門表彰17MORINOTAYORI