ブックタイトル森林のたより 755号 2016年08月

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概要

森林のたより 755号 2016年08月

地域の人恵那市串原地区で活動するNPO法人奥矢作森林塾(以下、奥矢作森林塾)の理事長を務める小林太朗さんを紹介します。奥矢作森林塾の設立経緯奥矢作森林塾が活動する恵那市串原地区は、恵那市の最南端に位置し、矢作川をはさんで愛知県豊田市と接しています。この地域は、平成十二年に恵南豪雨災害に襲われ、奥矢作湖には、大量の流木・土砂が流入しました。この災害で山林が荒廃していることを改めて実感した地元の有志が、山林の再生と共に地域の暮らしをもう一度見直そうと「奥矢作森林塾」を設立しました。こうして森林整備などの取り組みから始まり、森林資源の活用、担い手の育成、人口減少対策などの活動が加わり現在に至っています。奥矢作森林塾に入ったきっかけ小林さんは、地元森林組合で串原地区を担当する森林経営プランナーとして活躍していました。串原地区の住民の人柄や森林などの状況を知るほどに、より地域に密着した活動をしたいという思いが募り、平成二十六年に奥矢作森林塾に入り、平成二十七年からは理事長として活躍しています。奥矢作森林塾での活動奥矢作森林塾の組織は、活動内容に応じ3部門から構成されており、「森林管理部門」と「施設管理部門」を小林さんが、「地域振興部門」を前理事長(現副理事長)の大島光利さんが主として担当する体制で活動しています。森林管理部門森林管理部門は職員3名で、主に森林整備と森林資源の活用に取り組んでいます。森林整備は、職員と地元の林業事業体や森林組合、そして「串原・里山づくりの会」と協力して進め、森林経営計画に基づいた森林整備や林地残材を活用する木の駅事業などに取り組んでいます。串原・里山づくりの会串原地区への移住者の中には、自ら山林の再生に携わりたいという方が多くいることから、森林整備の新たな力になってもらえるように、串原・里山づくりの会を設立しました。構成員は、移住者を中心とした地域住民、地元の林業事業体など、総勢23名で、週一回程度、森林整備や作業安全、林業知識習得のための研修会を開催しています。地域振興部門と施設管理部門地域振興部門は、人口減少対策として「古民家リフォーム塾」を開催しています。リフォームが完成した古民家は、移住者向け住宅以外にも、田舎暮らし体験宿泊施設「結の炭家(ゆいのすみか)」や、カフェ「郷之驛(さとのえき)」として活用されています。また、施設管理部門は、恵那市から管理業務委託を受けて、旧串原小・中学校を活用した「奥矢作レクリエーションセンター」を運営しています。宿泊部屋やバンガロー、グラウンド、体育館、プールなどがあり、夏には県内外のスポーツ少年団等の合宿でにぎわいます。そのほか奥矢作森林フェスティバルや炭焼き体験のイベントなどを開催し、地域と都市との交流に取り組んでいます。みんなでやろまいか!!奥矢作森林塾では、地域住民や移住者、事業体などみんなで山林再生、地域資源の活用や都市との交流などに取り組めるように「みんなでやろまいか!!」を合言葉に活動しています。小林さんは、そのことにやりがいを感じておられ、今後の取り組みも楽しみです。●詳しい内容を知りたい方はTEL0573ー26ー1111内線(305)恵那農林事務所林業課まで【恵那農林事務所林業課河方勇一郎】NPO法人奥矢作森林塾理事長小林太朗さん「みんなでやろまいか!!」を合言葉に田舎暮らし体験館『結の炭家』理事長小林太朗さんMORINOTAYORIMORINOTAYORI11