ブックタイトル森林のたより 757号 2016年10月

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概要

森林のたより 757号 2016年10月

新たな分野・用途に、岐阜県産材を活用する新製品開発シリーズ5平成27年度に地域材新規用途導入促進加速化事業を活用し、新たな分野・用途への県産材利用拡大に向け、新製品開発が行われました。6月号から7回にわたり、開発された新製品についてご紹介します。「東濃桧」の端材を使った木の塗り壁Mokkun不燃認定を取得、蚊の忌避性能を実証事業者:ヤマガタヤ産業株式会社〈問合せ先〉担当:鷲見TEL058-271-3111■概要木の塗り壁Mokkunは、東濃桧の端材を微粉末にし、それをベースに自然素材を混ぜ合わせて作った全く新しいエコ塗り壁材です。木粉を全体の50%以上配合した手触りもやさしい塗り壁は、「チップタイプ」と「パウダータイプ」があり、色は自然の素材のままの無垢色と白の2色を用意。主成分が木のため、大変調湿性能に優れ、また桧の特性を生かしその消臭性能にも大いに注目できる製品となっています。今回、一般住宅や公共施設、店舗などでの施工を可能にするため不燃認定を取得し、さらに遮音・熱伝導・蚊の忌避試験などを実施しました。■成果●不燃性能:国土交通大臣不燃認定を取得。施工については「石膏ボード+指定の下塗り材+本製品」という型式指定となります。(認定番号NM-4260)●忌避性能:木の塗り壁Mokkunに対する蚊の忌避率を測定。結果は忌避率88%であり、市販の蚊よけスプレーと同等レベルであることが実証されました。■今後の展開さらに「抗菌性能」「消臭性能」など機能強化した商品ラインナップを目指し研究中です。また東濃桧だけでなく、長良杉など杉の持つ効果にも注目し、商品開発を進めています。最終的には健康住宅のための提案材料のひとつとしてご紹介できるよう、様々な観点で実証試験を行います。燃焼試験の様子洗面スペースでの施工例(白タイプ)チップタイプ(無垢)パウダータイプ(白)開発の際には注意を!自然環境保全協定の締結が必要な場合があります岐阜県では、生物多様性の確保その他の自然環境の適正な保全を総合的に推進することを目的に「岐阜県自然環境保全条例」を制定しています。この条例では、一定の規模を超える開発行為に際して、あらかじめ事業者と知事(県事務所長)とで「自然環境保全協定」を締結することを定めています。協定内容には、良好な自然環境の維持、回復を図るため自然環境の改変を最小限にとどめること、自然の保存、植生の保護・回復などの自然環境の保全に必要な措置をとることなどを盛り込み、事業者は良好な自然環境の維持に努めなければならないこととしています。現在、将来の県民の健康で快適な生活を確保するため、ご協力をお願いします。協定を要する行為1宅地の造成開発行為面積5ha超2鉱物の採掘又は土石の採取開発行為面積2ha超3車道、鉄道又は索道の開設長さ1,000m超4土地の開墾その他土地の形質変更開発行為面積5ha超5発電施設の建設開発行為面積5ha超6廃棄物の埋立処分開発行為面積2ha超詳細は、管轄の県事務所環境課(岐阜地区は岐阜地域環境室環境保全係)へお問い合わせください。【環境生活部自然環境保全課北川幸江】●詳しい内容を知りたい方はTEL058-272-1111内線(2698)環境生活部自然環境保全課まで13MORINOTAYORI