ブックタイトル森林のたより 759号 2016年12月

ページ
10/22

このページは 森林のたより 759号 2016年12月 の電子ブックに掲載されている10ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

森林のたより 759号 2016年12月

シリーズ『森林・環境税』で“緑豊かな清流の国ぎふづくり”県民みんなで豊かな自然環境を守る仕組みとして「清流の国ぎふ森林・環境税」が導入されて4年が経過し、計画最終年である5年目の事業が実施されています。今年度も、森林に関係する事業を中心に連載で紹介します。8野生動物総合対策推進事業~岐阜大学・鳥獣対策研究部門の設置~平成24年4月、岐阜県と岐阜大学が協定を結び、鳥獣対策に係る調査研究を目的とした寄附講座(鳥獣対策研究部門)が岐阜大学応用生物科学部附属野生動物管理学研究センター内に設置され、より効果的な野生動物管理施策の実現に向けた助言と提言を行うシンクタンク機関としての役割を担っています。【鳥獣対策研究部門の活動】1岐阜県の野生動物の現状と課題に関する調査・分析2持続性の高い野生動物管理のシステムづくり3効果的な野生動物管理の調査手法、実施体制の構築4野生動物管理に関する政策・施策提言や助言5野生動物管理に関する人材育成プログラムの策定と普及6大学、県内教育機関等との連携と教育システムの構築■調査研究例ニホンジカ森林被害モニタリング下層植生衰退度調査「誘引誘導型捕獲法」の開発普及・体制づくり狩猟者アンケート狩猟免許受験者アンケートの解析被害無大※11月16日時点調査済み376地点分のデータより作成※黒点(●)は調査プロット誘導体「誘導体」は、倒木、岩、壁など既存のものを利用すると警戒心のない誘導が可能となる。誘引誘導型捕獲法1誘引2行動を制御⇒効率の向上時間が十分にある他狩猟者との付き合い不安猟場の放射性物質への懸念獲物の放射性物質への懸念たくさんの捕獲多くの場所での捕獲猟期中に多く出猟お金はかけたくない被害がなくなれば捕獲不必要有害鳥獣駆除への協力捕獲技術の早期習得0% 20% 40% 60% 80% 100%全くあてはまらないややあてはまらないややあてはまるとてもあてはまるあてはまらないどちらともいえないあてはまる■普及活動例◆シンポジウムの開催⇒野生動物管理に関する政策・施策提言や助言「効果的な野生動物保護管理システムの構築に向けた自治体の挑戦」(2012年)「日本を変える野生動物管理学」(2012年)「これからの狩猟と管理捕獲を考える」(2013年)「野生動物捕獲の手法論と体制論~手法と体制の適切なマッチングをめざして~」(2014年)「鳥害研究最前線~カラスとカワウ~」(2016年)◆野生動物管理学研究センターセミナーの開催「野生動物管理における民間活力の導入」(2012年)「アライグマ・ハクビシンの基礎生態と防除方法」(2013年)「ニホンザルの被害管理と個体群管理」(2013年)「野生動物と人との共存を目指した教育を考える」(2014年)「ニホンライチョウの現状と保護」(2014年)「鳥獣行政における専門家配置のあり方を考える」(2015年)「新米猟師のための超速!捕獲技術向上法」(2015年)「山梨県の野生動物問題の現状-行政、現場、研究の取り組み-」(2016年)「カラス対策現地研修会」(2016年)森林のたより-岐阜県の森林・林業-「恵みの森林(もり)の住人たち」・2013年7月号「イノシシの生態と農作物被害」・2013年8月号「イノシシ2:岐阜県のイノシシ」・2013年9月号「岐阜県のツキノワグマ1:ツキノワグマってどんなクマ?」・2013年10月号「岐阜県のツキノワグマ2:クマとのトラブルを避けるには?」・2013年11月号「ニホンジカによる森林被害の実態」・2013年12月号「森の清流にすむカワネズミ」・2014年1月号「市街地にも住む外来種ハクビシン」・2014年2月号「里山の源流にひっそりと暮らすホトケドジョウ」・2014年3月号「高い山にすむトガリネズミ」・2014年4月号「謎のモグラ、ミズラモグラ」・2014年5月号「中山間地にすむアズマモグラ」・2014年6月号「イノシシは夜行性なのか?」・2014年7月号「ツキノワグマの大量出没年について1」・2014年8月号「ツキノワグマの大量出没年について2」・2014年9月号「森林の恵みとしてのニホンジカ」・2014年10月号「シカとカモシカの違い」・2014年11月号「森林の恵みとしてのイノシシ」・2014年12月号「ニホンジカの採食影響を受ける樹種、受けない樹種」・2015年1月号「ニホンジカの採食による落葉広葉樹林の下層植生の衰退」・2015年2月号「都市部の森林「金華山」と「外来種」」・2015年5月号「森林をまもる捕獲手法と体制」・2015年8月号「「クマというイメージ」とツキノワグマ」・2015年11月号「森林の野生動物をリアルタイムで知る」・2016年2月号「岐阜県におけるイノシシの遺伝的特徴」・2016年5月号「シカかも知れないし、カモシカかも知れない」・2016年9月号「ハンターへの社会的な要請と危惧」・2016年12月号「捕獲では減らない!里のニホンザル被害」【自然環境保全課白川拓巳】●詳しい内容を知りたい方はTEL058-272-8231自然環境保全課までMORINOTAYORI 10