ブックタイトル森林のたより 761号 2017年02月

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概要

森林のたより 761号 2017年02月

普及コーナー■中濃農林事務所古川勇人中濃地域における普及指導について中濃地域での木材生産、林業事業体育成等に関する普及指導の取組みを報告します。中濃森林組合組織改革への支援中濃森林組合は平成16年4月に広域合併し、本所のほか、洞戸、板取、武儀、上之保に支所を設け、事業を展開してきました。各支所では、数人の職員により担当地区の現場業務に係る仕事全般が行われてきました。合併以来、内部で何度か体制について検討されましたが、改編には至りませんでした。この間、組合にも職員にも現状に対する問題意識が生じていました。こうした状況を踏まえ、農林事務所として森林組合に働きかけを行った結果、役職員も積極的に検討され、平成28年に改編が行われました。◯「わが身を振り返る作戦」(以下、作戦名は適当に命名)農林事務所からの働きかけの内容として、最初に、今抱えている問題を、職員自身に客観的に見つめ直してもらうため、隣接する郡上森林組合の事例調査を提案しました。職員の中で燻っているモヤモヤは他の組合にも共通する課題だと考えたからです。郡上森組では、長年組織の活性化、効率化に向けた取組みが行われてきました。特に最近の取組みにより大きく改革が進んでいます。今回の調査で、そのポイントは、1役職員の意識改革2トップダウンによる指示3ボトルネックの解消4共通目標の明確化等であることが確認できました。この調査は、組合にとって、まさに求めていた解答を与えてくれたようで、一年程度での組合改革の実現を予感させるものでした。しかし、郡上森組の改善内容が素晴らしく、役職員の心に想像以上に響いたようで、予想を裏切り、改革に向けた取組みが即座にスタートしました。改革の主なポイントは次のような内容です・本所への業務関係職員の集合配置・ボトルネックの解消・林業機械の効率的な活用・職員の更なる意識改革・仕事の見える化○「これでいいのか作戦」組合の若手職員の意識改革への取組として、若手職員の意識を調査するとともに意識改革に向けた問題を提起するため、組合の課長補佐以下の若手職員を対象に、意見交換の機会を平成28年に設けました。意見交換の中では、仕事に対する思い、現状認識、問題意識、危機感、将来への不安等について話し合いました。この中で、職員からは次のような様々な課題、問題が提起されました。・職場が分散していたことから職員の連携が少ない。・森林所有者あっての森林組合であり所有者とのウィン・ウィンの関係を築きたい。・この仕事が好き。・組織体制に問題。この意見交換は、安心して動きやすい職場に対する思いや、現場条件が厳しく利益の出にくい現場が増えること、将来の森林組合事業の進め方等について真剣な話し合いの場となりました。こうした若手職員の思いが、組合組織の改編の一助となったと思います。◯「偉い人の話を聞こう作戦」将来の幹部となり森林組合をリードできる人材となってほしいとの思いから、森林組合を永きに渡り経営されてきた森林組合長さんの経営理念、経営目標、経営判断に至るお話を聞く機会を設けました。加子母森林組合を訪ね、組合長さんから直接お話をお聞きしました。組合長さんから最初に、人と職場は、本所木材共販所森林整備課林産課造林課業務部業務部森林整備課本所(美濃、関、武芸川地区担当)林産課造林課西部(板取、洞戸地区担当)東部(武儀、上之保地区担当)木材共販所中濃森林組合の組織改編についてMORINOTAYORI 12