ブックタイトル森林のたより 761号 2017年02月

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概要

森林のたより 761号 2017年02月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー33ー4011中濃農林事務所までこうした話を聞けた若手職員は組合長の生き様を垣間見て大きな影響を受けたようです。その後の組合長への質問にも影響が見て取れました。林業事業体への支援管内には森林を持たず林業経営を行う林業事業体があります。この事業体は、官公造林地の契約解除により森林所有者に戻った森林の経営を受託し、森林経営計画を策定し事業を行っています。この地域は、古くは上流部の皆伐により水害を受けたことから、非皆伐による水源林を目標とする環境林への誘導を進めています。今回、林業事業体の策定した経営計画区域の施業が終了し、平成28年度以降の事業継続が難しくなることから、官公造林地の払下げを受け、経営計画を早急に追加策定することが急務となりました。こうしたことから、関係者の理解と協力を得て、協議を重ねた結果、スムーズに官公造林地の払下げ、森林経営計画への追加が行われました。これにより、平成28年度以降の事業地が確保され林業経営が継続することとなりました。県外への木材供給の支援平成26年度、愛知県大口町から保育園の建て替えに対する支援要請がありました。大口町内にある会社が保有する森林が関市武儀町内にあることが縁での要請です。平成27年から平成28年にかけての建て替えに際し、この会社の社有林及び関市内の財産区から計700m 3の材が供給されました。保育園の開園では、全国育樹祭で使用された木曳車が式典を盛り上げました。林業経営コンクール林業経営コンクールは、森林の適正な管理、林業技術・経営の改善を進め、森林の持つ多面的な機能の発揮、林業の持続的かつ健全な発展に寄与された林業事業体を、県が表彰するものです。さらに表彰者のうち優秀な事業体は全国コンクールに推薦されます。当管内において、平成26年度には、健全で豊かな森林づくりプロジェクトへの事業協力や森林の適正な管理、企業との協働による森林づくり等を実践している関市富之保財産区が団体の部の最優秀賞を受賞され、さらに、全国コンクールに推薦され、大日本山林会が主催する平成28年度の全国林業推奨行事において、農林水産大臣賞を受賞されました。平成27年度には、自ら森林を持たず、森林経営計画を策定し、非皆伐による水源林造成を行っている特定非営利活動法人杣の杜学舎が団体の部の最優秀賞を受賞されました。施業プランナーの育成効率的な森林整備事業を推進するためには、集約化、森林経営計画策定・実行・管理のほか、路網計画、作業システムの選択・実施などトータルにマネージメントできる施業プランナーの育成確保が必要です。当管内では、ここ数年、施業プランナー育成研修を受講した施業プランナーが誕生してきています。研修課程の中で培った木材の検知の技術を活かし、製材工場への直送による、森林所有者への株代の増額への取組みなど、新たなチャレンジも生まれています。こうしたチャレンジで森林組合と森林所有者との間でウィン・ウィンの関係が更に築かれていくことを期待しています。終わりに以上、主だったものを紹介しましたが他にも、企業の森林づくりへの支援や森林環境教育の支援、市町村森林管理委員会の支援等様々な普及指導を行っています。普及を進めるうえでいつも感じているのは、人との繋がり、絆です。今後も皆様の力を頂きながら進めてゆきたいと思います。1成長期:無茶苦茶頑張れる、頑張ればそれに比例して伸びる2成熟前期:頭がよく、先取りが出来れば伸びは続く、普通の頑張りでは横ばい3成熟後期:普通の頑張りでは下りだす、頑張りとやる気だけではだめ、周りと協力しないと伸びない。と三つの段階を経て成長していくというお話をお聞きしました。また、成功の条件として、「健康、家庭生活、社会生活、誰よりも一歩先を行く。目標を持ちその目標に向かって突き進む。出来ないと思わず出来るかもしれないと思うこと。」等のお話をお聞きしました加。子母森組では、古くは植栽、保育、素材市場を経営していましたが、当時職員であった組合長さんは、将来の組合の経営を見越し、購買店舗、木工品の展示販売施設の設置、作業班の月給制の導入、精油成分の利用、キャンプ場の経営、農商工連携による住宅部門への取組み等矢継ぎ早に取り組まれましたま。さにこれは、森林・林業の多角化による森林組合経営の安定化への取組みでした。こうしたことを振り返りながら、自分の努力もさることながら、やはりなんと言っても人(組合員、お客さん、職員)が自分を育て、組合を育ててくれたとの話が印象的でした。K森林組合での聞取りの状況富之保財産区の森林の管理状況管理委託された森林の状況MORINOTAYORI13