ブックタイトル森林のたより 763号 2017年04月

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概要

森林のたより 763号 2017年04月

100年先の森林づくり(将来の望ましい森林の姿)県では、平成十八年に制定した「岐阜県森林づくり基本条例」に基づき、五年間を計画期間とする「岐阜県森林づくり基本計画」を策定し、計画に基づいた施策を進めてきました。昨年度、第2期基本計画の終期を迎え、本年度から新たに「第3期岐阜県森林づくり基本計画」がスタートしましたので紹介します。今回の計画の特徴として、これまで取り組んできた林業経営重視の「生きた森林づくり」と、環境保全重視の「恵みの森林づくり」に加えて、新たに「一〇〇年先の森林づくり」に取り組んでいきます。戦後の拡大造林によって植栽された人工林が本格的な利用期を迎えていることから、主伐・再造林によって森林資源を積極的に循環利用していく必要がありますが、同時に、造林不適地まで植栽された人工林を見直し、本来あるべき望ましい森林の姿へと誘導していくことも考えていかなくてはなりません。このため、県内の全ての民有林を対象に、イメージ図のように「木材生産林」「環境保全林」「観光景観林」「生活保全林」の四つに森●詳しい内容を知りたい方はTEL058ー272ー8470林政課まで林を区分し、それぞれの区分に応じて、整備に必要となる各種施策を実施していきます。また、人口減少社会を見据えて県外、さらには海外への県産材の販路拡大や、地産地消型の木質バイオマス利用、総合拠点施設整備等による「ぎふ木育」の推進、県独自の専門人材である「地域森林監理士(本誌7ページ)」の育成・認定など盛り沢山な計画内容となっています。今からちょうど三年前に策定プロジェクトチームを立ち上げ、時間をかけて検討を重ねてきたものです。計画の策定にあたっては、市町村、森林組合、林業事業体などの職員を対象とした圏域別説明会や、清流の国ぎふ森林づくりサポーターへの説明会、パブリックコメントの実施などにより、七〇〇件を超えるご意見をいただきました。そして、計画に反映するもの、計画には反映しないが施策に反映していくもの、すぐには難しいが今後検討していくものなど、一つ一つのご意見に対する対応を考えてきました。計画書は県のホームページからダウンロードできますし、概要版の冊子を作成し、いろいろな機会で配布する予定です。今後五年間で林政部が実施していく施策の基本となる計画ですので、是非、ご一読いただけたらと思います。【林政課三輪哲司】「第3期岐阜県森林づくり基本計画」がスタートしました保全すべき「環境保全林」(公益的機能の維持・増進)自立経営が進んだ「木材生産林」(次世代型林業の展開、広葉樹林の有効活用)整備された「観光景観林」(観光資源)身近な「生活保全林」(利活用による維持・管理)MORINOTAYORI3