ブックタイトル森林のたより 766号 2017年07月

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概要

森林のたより 766号 2017年07月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0584ー53ー1351海津市役所農林振興課まで7わがまちの森林・環境行政海津市の森林づくり施策を紹介します。海津市における森林との接し方森林の概要海津市は、岐阜県の最南端に位置し、西部・南部を三重県に、東部を木曽川・長良川によって愛知県に隣接しています。中央部を流れる揖斐川の東側の地域は平地が広がり、西側は急峻な養老山地とその裾野に広がる扇状地・平地からなっています。市の総面積は11,231haあり、そのうち森林面積は3,034haで、全体の27・0%を占めています。また、民有林面積は、3,034haで、そのうちスギ・ヒノキを主体とした人工林の面積は954haとなっており、人工林率31・5%は県平均より低く、林業よりも肥沃な土地を生かした農業が盛んな市です。森林整備事業の紹介当市の森林整備は、森林組合等事業者と市が協力して行っています。平成27年度においては、国・県の間伐事業の補助に市単独の嵩上げを行い、間伐を約40ha、作業道の開設約700mを実施しています。また、市の事業以外での森林整備の動きに目を向けると、昨年7月に、国有林と民有林を一体的に整備する森林施業団地の協定が締結されています。この協定によって、民有林と国有林の境界にとらわれない効率的な路網整備や木材の協調出荷等が行え、施業の低コスト化や木材の安定供給が期待されています。森林整備の課題当市の森林は、前述したとおり、養老山地の東側斜面に存在し、とても急峻なため森林施業の障害となっています。さらに、所有者一人当たりの面積も少なく、人工林が全域に点在しています。そのため、手が行き届かず、放置状態の森林もあり、清流の国ぎふ森林・環境基金事業等を活用した間伐を実施することにより、水源かん養等の森林の持つ公益的機能の維持増進を図っています。また、生活環境保全林「月見の森」区域内では広葉樹、アカマツ等が植栽されており、枯損木処理を適切に行うことによって、保健文化機能の向上を図り、市全域で調和のとれた森林施業に努めていく必要があります。学校林活動次に、次世代を担う人材を育成していく目的で、城南中学校(旧城山中学校)において毎年10月頃行われている、学校林活動について紹介します。この活動に使用している山林は、地元の財産区所有の土地で、昭和20年代に学校が「造林と森林資源の培養、立木の所有」を目的として無償の賃貸借契約を結んで始められ、現在に至っています。(学校林詳細)・所在地海津市南濃町駒野奥条入会地字西谷中尾70・面積約四千平方メートル実際に山へ入る前に、森林の有する多面的機能や間伐等森林整備について学習し、当日は、地元財産区の協力を得て、下草刈りや枝打ち、間伐作業等を体験しています。生活環境保全林「月見の森」が『日本百名月』に認定最後になりましたが、今年2月東京スカイツリーで開催された全国名月サミットにおいて、「月見の森」から望む月が日本百名月に認定されました。当市としては、これを1つの契機として、木材生産林のみならず、観光景観に配慮した森林づくりを行うなど、森林の持つ多面的機能を発揮できるよう、今後も森林づくりを進めていきます。▲倒木状況▲学校林体験の様子1▲月見の森からは名月はもちろん濃尾平野に広がる夜景も楽しめる。▲管理された森林の様子(森林整備事業で明るくなっている)▲林道の様子▲学校林体験の様子2▲城南中学校の南舎は、森林・環境税を利用し内装木質化を行っている。MORINOTAYORI 14