ブックタイトル森林のたより 766号 2017年07月

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概要

森林のたより 766号 2017年07月

少花粉スギの種の増産に着手しました。県では、花粉生産量が一般的なスギに比べて1%以下という特性を持ち、かつ成長に優れた「精英樹」と呼ばれるスギの種を増産するために、下呂林木育種事業地(下呂市)と白鳥林木育種事業地(郡上市)で、新たなミニチュア採種園の整備に着手しました。ミニチュア採種園は、通常の採種園に比べて短期間で種の採取ができるため、整備中のミニチュア採種園では、平成31年頃から種の採取が開始される見込みです。本格的な採種を開始すると、現在年間約5kgの少花粉スギの種の生産量は3倍の年間約15kg(苗木15万本相当)に増加します。●ミニチュア採種園とは?目的とする性質の樹木の種が早期に生産でき、かつ作業の効率性や安全性が確保された、採種園です。ミニチュア採種園通常の採種園樹高約1.3mで断幹約4mで断幹植栽間隔約2m間隔約5m間隔長所植栽後3~4年で採種が可能。種の採種が、人の手が届く範囲でできるため安全で効率的。木が大きいため、採種できる種の量が多い。完成し種が採れ始める頃(イメージ)短所木が小さいため、採種できる種が少ない。植栽後約10年経過しないと種が取れない。種の採種に、梯子などを用いるため、作業が非効率のうえに危険を伴う。一部完成したミニチュア採種園(郡上市)●優良な樹木の種の生産について今年度から始まる造林適地、木材生産林適地等を考慮した将来の望ましい「森林配置」を進めていくなかで、森林を若返らせるための主伐・再造林が推進されますが、そこで使われる種は、将来の森林を左右する大切なものです。県では引き続き優良な性質をもつ樹木の種の生産に努めてまいります。【森林整備課守谷雄輔】●詳しい内容を知りたい方はTEL058-272-1111内線(3195)森林整備課整備係まで企業との協働による森林づくり「東海化成みんながたいけんけんこうの森」森林づくり活動を開始しました県では、県民協働による森林づくりの一環として、「企業との協働による森林づくり」を推進しています。このたび、その22例目として、5月18日に東海化成工業㈱(本社:御嵩町)、御嵩町及び県との間で「東海化成みんながたいけんけんこうの森」における森林づくり協定を締結しました。東海化成工業㈱は平成元年に御嵩町平芝工業団地内に工場が設置され、平成12年には本社機能を御嵩町に移して、地域とともに発展してきました。今回、持続可能な社会の実現及び未来の子どもたちに豊かな自然を残すため、地元企業として率先して森林づくり活動に取り組むことになりました。協定締結式から3日後の5月21日には、社員やその家族ら約60人が出席して、開会式が盛大に開催されました。開会にあたり、東海化成工業㈱代表取締役社長水上勇夫氏が活動に対する想いと今後の展望について挨拶されました。その後、「東海化成みんながたいけんけんこうの森」に移動し、第1回活動として、除・間伐と森の中に通じる歩道の整備を行い、森林とふれあい、森林の役割や大切さを学びました。東海化成工業㈱のみなさん、今後も地域と一体となって、森林づくり活動等に取り組んでください。東海化成みんながたいけんけんこうの森〇森林の所在地御嵩町御嵩地内(御嵩町有林)〇森林の面積6.18ヘクタール〇協定期間平成29年5月18日~平成34年5月17日〇活動内容(1)森林整備(植栽、除・間伐、下刈り、歩道整備)(2)地域交流(自然観察会、きのこの菌打ち体験など)協定締結式第1回活動(歩道整備)【恵みの森づくり推進課福井樹】●詳しい内容を知りたい方はTEL058-272-1111内線(3034)恵みの森づくり推進課まで5MORINOTAYORI