ブックタイトル森林のたより 768号 2017年10月

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概要

森林のたより 768号 2017年10月

「会計」と「見える化」活かす知恵とを森林人58●詳しい内容を知りたい方はTEL(0575)35ー2525県立森林文化アカデミーまで岐阜県立森林文化アカデミー講師●杉本和也日報を集計できる形式で入力していることが必要)。●ビジネスゲームで経営者に会計の知識が必要とはいっても理解するのは難しいもの。会計に関する教科書は山のようにありますが、読んで理解するのは大変…。アカデミーでは、経営をゲーム形式で体験するビジネスゲームをしながら会計の勉強をしています。各自が経営者の立場になって、機械を買う、買わない、給料を上げる、上げないなどの意思決定を行うので、会計のみならず経営する時のポイントを学ぶことも出来ます。このビジネスゲームは企業の新人研修でもよく用いられる手法です。今回は、会計という敬遠されがちなテーマでしたが、苦手な人もちょっとずつ目を向けてみてはいかがでしょうか。れます。理解できる人が増えることで、自ら根拠ある意思決定ができます。●会計の見える化社長だけが分かっている。年度末に決算してみないと分からない。というのはよくある話ですが、もう少し会計を分かりやすく、現場の職員や技術者たちが経営者の立場に立って意思決定できるようにするためには、会計の「見える化」が重要です。主な「見える化」の取り組みを2点挙げます。1管理会計の導入ある商品をつくるのに、どれだけの費用がかかっているのか、会社が利益を出すのにどれだけの商品をつくればよいのか、これを計算するのが管理会計です。よくある決算書の貸借対照表、損益計算書の作成は財務会計の知識(こちらも重要です)が、この仕事をやって利益が出るのか意●会計はビジネスの共通言語会計って難しそうで分からない…。経営者や経理担当だけが分かればいい。そう思いがちではないでしょうか。しかし、会社の理念を実現していくのは、現場の職員や技術者たち。現場で意思決定をしていく方々が会計のことを知らずして、どうやって仕事ができるでしょうか。例えば山仕事の場合、山の手入れをする時に「定性間伐をするべきか、列状間伐をするべきか」「作業道からどこまでの範囲を集材すればいいのか」「職員や技術者の給料は今後上がっていくのか?」様々な意思決定をする時に、会計の知識はとても重要な武器です。知っておいた方がよい会計用語としては、損益計算書、貸借対照表、売上高、営業利益、税引き前当期純利益、固定費・変動費、間接費・直接費、減価償却費あたりですが、いかがでしょうか?会計はビジネスの共通言語とも言わ思決定するためには管理会計が必要です。2月次の決算年に一度の決算で現状が掴めず、問題が発生している場合、月次で決算を行っていく方法もあります。林業では、長期間にわたって事業地が継続する場合がありますが、建設業も同じで、適切に評価する仕組みがあります。●利益の把握に日報を活用利益を「見える化」する場合には、売上と費用の現状把握が大切です。現場で技術者たちが働いて、売上を上げる場合、現場にどれだけ工数がかかっているのか、どれだけ資材を投入したのか、日々の作業日報を用いて把握する事が重要です。エクセルのような計算ソフトを活用すれば、簡単に作業日報の集計および利益の見える化が可能です(ただし作業▲ビジネスゲームを使った研修の様子MORINOTAYORIMORINOTAYORI 8