ブックタイトル森林のたより 771号 2017年12月

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概要

森林のたより 771号 2017年12月

●詳しい内容を知りたい方はTEL050ー3160ー6090(代)岐阜森林管理署まで国有林の現場から農林高校生林業就業促進事業とニホンジカ食害防除対策検討会15岐阜森林管理署主任地域林政調整官大島愛彦農林高校生林業就業促進事業の開催10月18日(水)と24日(火)に、可茂農林事務所と岐阜森林管理署が民国連携して農林高校生を対象とした林業体験学習等を行いました。目的は、地域の若い人材を地域の担い手として確保するため、林業に関する専門教育を行っている加茂農林高等学校森林科学科の生徒を対象に、林業・木材産業への関心を高め就業を促進することを狙いとしています。例年は現地実習のみの開催でしたが、現地では充分な説明ができませんので、今年度は事前に高校の授業で森林・林業の概要を説明し、1週間後に現地実習を行う2段階の構成としました。授業では可茂農林事務所の渡辺林業普及指導員から100年先の森林づくりや森林の役割、重要性について、岐阜森林管理署からは先進的に取り組んでいるコンテナ苗やニホンジカ対策等について講義を行いました。現地実習は七宗町上麻生地区の森林共同施業団地(林野庁のケーススタディ地区)において、可茂森林組合による伐採作業、高性能林業機械の見学・体験、森林技術者から森林づくりへの熱い思いを語っていただきました。また、当署の七宗森林官から林業被害の軽減に向けてニホンジカを捕獲する、くくりワナの実演等を行いました。その後は白川町の東濃ひのき製品流通協同組合、東濃ヒノキ白川市場で説明を受けながら見学し、林業・木材産業への理解が深まったものと思います。加えて、森林組合、木材団体、各行政機関から卒業後はぜひ我が職場へと就職を呼びかけ、森林文化アカデミーへの進学についても紹介を行いました。私個人の思いとして、平成16年度に新規事業として創設した農林高校生林業就業促進事業が継続され、現場で関わることができたことを大変嬉しく思っています。ニホンジカ食害防除対策検討会の開催10月19日(木)に七宗町の七宗遊園において、ニホンジカ食害防除対策検討会を開催しました。みなさまご承知のとおり、県内各地でニホンジカの食害が深刻化し、適正な頭数に管理する個体数調整が求められています。また、造林地へシカを侵入させない、あるいは食害を防止するための防護対策についても、低コストで効果が期待できる技術開発が求められています。これを国、県、市町村が情報共有を図り意見交換を行うことで、この地域でより効果的な対策を行うことを目的に開催するもので、内容は昨年度とほぼ同じですが、今年度は国有林の有無にかかわらず広く参加を呼びかけ西濃地方など国有林の無い市町や森林組合等からもご参加いただいたこと、国有林の技術を普及できたことは成果であったと考えています。出席者は30名。午前中は森林研究所の岡本専門研究員からニホンジカ対策の現状と課題について、当署の松嶋総括地域林政調整官から国有林におけるニホンジカ対策について講義と意見交換を行いました。あいにくの雨で午後からの現地検討会は縮小して行いましたが、森林技術・支援センターの三村森林技術普及専門官から七宗国有林に設営したシカ対策試験地の概要説明、建物の外でくくりワナ実習を行いました。検討会は七宗遊園の別棟の建物で行いました。準フォレスター研修に参加された人は覚えがあるでしょうが、レトロな会場で座布団に座って講義を聞くという昔ながらのスタイルで実施しました。今後も国有林をフィールドとした検討会を開催しますので、森林管理署が開催する研修会等への積極的な参加をよろしくお願いします。▲農林高校生林業就業促進事業▲ニホンジカ食害防除対策検討会MORINOTAYORI 16