ブックタイトル森林のたより 797号 2020年02月

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概要

森林のたより 797号 2020年02月

羽島市の森林とのつながり●詳しい内容を知りたい方はTEL058ー392ー9952(代)羽島市役所農政課まで38わがまちの森林・環境行政タセンパラ」の生息が15年ぶりに確認されたことで注目を集めました。イタセンパラはコイ科の淡水魚で、「板(イタ)」のように平らで、繁殖期に「鮮(セン)」やかな紫色のお「腹(パラ)」になることが名前の由来です。また、イタセンパラは卵を二枚貝に産み付けますが、さらにその二枚貝の幼生が他の魚に寄生するなど他の生物との結びつきが強く、「生物多様性」を体現する生き物ともいえます。かつては濃尾平野の多くの水系に生息していたイタセンパラですが、現在では国内希少野生動植物種、国のレッドリスト絶滅危惧ⅠA類に指定されています。数が減少した原因としては、密漁や生息環境の悪化、外来種の影響などが考えられますが、近年、関係団体とともに加盟に優れた岐阜県産の桧圧密材が、また、内壁にも岐阜県産の桧が使用されており、快適な環境で柔道や剣道に励むことができます。2社会福祉施設整備「清流の国ぎふ森林・環境基金事業補助金」を活用し、NPO法人が生活介護や児童発達支援事業を行う施設を整備しました。岐阜県産材をふんだんに使用した空間には木質ペレットストーブもあり、木の香りとぬくもりに包まれ、ゆったりと過ごすことができます。森林がもたらしてくれる恵みを将来にわたって享受できるよう、今後とも環境保全にかかる活動や公共施設等における木材の使用を促進してまいります。まちの概要羽島市は岐阜県の南部に位置しています。市内全域に渡って高低差のない平坦地域で、清流木曽川・長良川に挟まれたかつての輪中地域のため、日常的に森林を意識することはありませんが、ふと周りを見渡すと、伊吹山や養老山地などをのぞむことができ、意外に山の緑が身近にあることに気づかされます。清流と森林市の東側、愛知県との境を流れる木曽川は、国土交通省木曽川上流河川事務所が平成20年に実施した「河川水辺の国勢調査」等において、国の天然記念物である「イした「木曽川イタセンパラ保護協議会」でのパトロール活動や、市民を対象とした「イタセンパラ塾」の開催など、その保護や生息環境の保全に関する取り組みが始められています。河川流域の豊かな自然環境は、その遥か上流地域の森林から流れ出る水の恵みによってもたらされたものであり、その保全活動は環境意識の高揚のみにとどまらず、森林の存在しない当市において、あらためて河川で森林と繋がっていることを認識し、その関わり方を考える貴重な機会となっております。使って守る森林の持つ公益的機能を発揮させるためには、「植える→育てる→伐る・使う→植える」という健全なサイクルを維持する必要がありますが、森林のない当市ではこのサイクルの一翼を担うため、「使う」ことをメインに取り組んでおりますので、その一部をご紹介いたします。1中学校武道場整備「清流の国ぎふ森林・環境基金事業補助金」を活用し、市内で唯一、武道場が整備されていなかった学校の武道場を整備しました。床には傷に強く耐摩耗性MORINOTAYORI9