ブックタイトル森林のたより 806号 2020年11月

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概要

森林のたより 806号 2020年11月

●詳しい内容を知りたい方はTEL058―214―7409岐阜農林事務所まで森林文化アカデミーでは林業用無人化機械の開発を行っています。木材生産の現場は高性能林業機械の普及で機械化が進んでいますが、造林・育林作業の多くは人力で行われています。最も労働者不足が懸念されることから、建設現場で実用化されている高所無人掘削機(ワイヤーで建設機械をサポートするので急斜面でも走行可能。リモコンによる遠隔操作でオペレーターは機械に搭乗しない)を改良して造林・育林作業の機械を開発します。そこで、森林文化アカデミーと連携協定を締結している白川町に試験地を設定し、森林技術開発・普及コンソーシアム会員の意見を聞くため、9月11日、14日、15日の3日間で現地見学会及び意見交換会を開催しました。現地見学会では高所無人掘削機の林内走行等のデモンストレーション、建設機械による草刈りの実演を見学しました。意見交換会では技術開発計画書の草案を説明し、活発な意見交換を行いました。森林文化アカデミーでは検討会でのご意見及び技術提案を踏まえて開発に着手し、3月末までに試験機の完成を目指します。建設機械で資材を運搬する荷台の開発や、機械による下刈り作業など、造林・育林作業の省力化・効率化につながる開発を行いたいと考えています。2?3月には試験機のテストを兼ねた研修会を開催する予定です。スマート林業通信?林業用無人化機械を開発中です●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミースマート林業推進係まで意見交換会現地見学会(リモコンで建設機械を操作します)今後も、もとす郡森林組合の森林経営計画作成に向けて、指導・支援していきます。終わりに新型コロナウイルスの感染の影響により先の見通しが立たない中、管内の市町や森林組合、林業事業体の皆さんは懸命に森林整備や木材生産に取り組んでいます。こうした皆さんの取組みが少しでも良い結果となるよう今後も支援を続けていきます。もとす郡森林組合の木材生産に向けた取組み支援もとす郡森林組合は、これまで保育間伐など森林整備主体の事業を行ってきましたが、林齢が高くなってきたことなどから木材生産へ移行すべく色々な取組みを行っています。組合には、森林施業プランナーがいないことから、まずは人材育成に取り組むため、県の主催する森林施業プランナー育成研修に職員が参加。私も一緒に参加し、研修内容についてフォローを行っています。また、森林施業プランナー育成研修では、実際に森林経営計画を作成することを想定して、林業普及指導員の支援を受けながら事業地を選定し、資源構成等について実地で調査を行い森林所有者へ提案をする演習がカリキュラムに含まれています。そこで、本巣市木知原地内に演習地を設定し、現地の踏査、林産システムの検討、森林作業道開設に向けた線形の検討を行ったほか、森林資源量把握のための現地のプロット調査を共に行い、森林経営計画の作成に向けて支援を行っています。▲森林経営計画作成に向けた現地調査MORINOTAYORI15