ブックタイトル森林のたより 808号 2021年1月

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概要

森林のたより 808号 2021年1月

Q新型コロナウィルスの影響は?もちろんあります。でも、例えばカレーを皆で作る体験プログラム等はできないので、一人ずつできる火おこしや個別に袋を使ってカレーを作るプログラムなど、創意工夫がアウトドアの基本なので、新型コロナ感染対策に対応したプログラムを考えてやっています。それでも4月5月は体験プログラムの開催自体が延期になり大変でした。その分、今秋は例年のプログラムに加えて延期になったプログラムが集中して大変忙しくなってます。Qこれからの活動は?1つ目は、恵那の自然の魅力をもっと広く知ってもらえる活動を展開していきたいですね。恵那はヒノキが多い地域です。そのヒノキは先人たちが大切に植えて育てた木です。60年生くらいにならないと用材としての価値が低いと考えられていますが、60年生以下の森もいろいろな魅力と価値があります。先人たちの思いや様々な価値を皆に知ってもらい、多くの人に来ていただき、地域を元気にしたいです。2つ目に、私も50歳になろうとしています。だから自分と同じ思いを持つ後継者を育て、仲間を広げて、自然の魅力を発信し続けていきたいです。3つ目を強いて言えば、世界を旅して、様々な森と人との関わりを体験したいです。私は20代に、都会生活をしながら国内、海外を問わず各地を旅した経験があります。その後に自然体験活動指導者として今に至っているのですが、様々な経験を重ねて今、もう一度世界を見て、その経験を踏まえて、この場所(根の上高原)で多くの人に楽しく紹介したいです。Q最後に一言?数名の個人から数十名の団体、大人でも子供でも、それぞれのスタイルに合った自然体験をご用意します。ご依頼いただければどこでも出張開催いたします。(連絡先自然体験工房NENOホームページhttps://neno-way.jimdofree.com/)にやりたいことだと気づき、一生の仕事として取り組むこととして、今日に至ります。Q体験活動をする際に心がけていることは?本やウィキペディアに書いてあることは言わないことです。例えば「ヒサカキの花は都市ガスの匂いがする」と書かれている本がありますが、僕はザーサイの匂いに感じます。つまり、自然の受け止め方は人によって違い、そこに魅力があります。同じ木に対しても「木こり」と「家具職人」では感じ方に違いがあり、人それぞれのストーリーが生まれるから面白い。地元の人が地元の自然を語る良さはそんな所にあります。また、語るときに押しつけがましくならないよう気を付けています。「自然は楽しいでしょ、大切なんだ」と言葉で言うのではなく、それを自ら、五感で感じとってもらえるように、心がけています。言い換えれば、自然が先生であり、自分は学校の校務員のような存在として先生をサポートする立場だと思っています。Qどんな人たちと活動してますか?栗くり工房の栗谷本征二さんをはじめ自然案内人協議会のメンバーや、様々な団体と協力して活動をしています。はじめは「体験する側」として私とのお付き合いが始まった「リコーえなの森中山道里山協議会」「NPO水とみどりを愛する会」の会員の方たちは、今では私と一緒にお客さんを案内する側へスキルアップして、体験活動の実施に協力してもらっています。恵那山を有し風光明媚で自然豊かな恵那地域には、自然体験活動に関わる人が多くおられますが、今回は自然体験指導を生業にして活躍している赤尾友和さんに、お話を伺いました。Q普段はどんな活動をしているのですか?ホームグラウンドは、中津川市と恵那市の境の標高約1000mに位置している根の上高原です。自然と人がもっと親しくなれるような体験プログラムやガイドツアー、イベント、ワークショップを企画・運営しています。自然観察会や旬の自然の見どころをめぐるツアー、たき火、草木染など季節に応じた体験プログラムを主催するほか、学校や企業、サークル等の森林学習(緑と水のこども会議)の講師や企業のCSR活動のコーディネイトも依頼を受けて行っています。Qなぜ自然体験活動指導者を生業にしようと思ったのですか?そもそもは父(赤尾袈夫氏)の影響です。父が豊かな恵那の自然に魅せられて、今から50年程度前に当時住んでいた大阪市から恵那に通い詰めていたところ、御縁があって恵那市営ユースホステルの経営を任されて、お客さんに自然体験を楽しんでもらっていました。ところが、施設が閉鎖になって、残念に思った父は自ら今も続くロッジ「あかまんま」をオープンしました。今から22年前のことです。自分は小学生の時から父の活動を手伝うことで、自然の魅力を人に伝える方法を学びました。28歳の時に、ゴミを持ち込み自然を荒らしてしまうようなアウトドアが増えていることに疑問を感じました。自分なら「人が来ることによって自然も良くなるような自然体験」を皆に提供できるのではないかと考え、それが自分の本当地域の人●詳しい内容を知りたい方はTEL0573ー26ー1111(内線303)恵那農林事務所林業課まで赤尾友和さん森林インストラクター親子二代で自然体験指導者!赤尾友和さん緑と水のこども会議父(赤尾袈夫さん)と共にマウスシールドをつけて指導MORINOTAYORI 14