ブックタイトル森林のたより 813号 2021年6月

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概要

森林のたより 813号 2021年6月

木材開放試験室を知っていますかー企業の方も利用できる木材関係の試験施設ですー1.施設の概要この施設は、木材を使った新製品開発のための試験を行う目的で、平成6年5月に林業センター(現森林研究所)に整備されたもので、県内の企業等の方々が自ら利用することができる初めての試験施設です。現在は、森林文化アカデミーに所管が移され、実大試験機、グレーディングマシーン等各種試験機器が、授業や学生の研究、森林研究所の研究に加え、外部の企業等の方々にも利用されています。令和元年度には、木材強度測定等で約70件の利用がありました。使用料は、実大強度試験機が1時間につき1,140円、グレーディングマシーンが1時間につき400円です。詳しくは森林文化アカデミー(tel 0575-35-2525)にお問合わせ下さい。実大強度試験機圧縮強度・曲げ強度を最大12mの長さまで測定可能グレーディングマシーン柱材及び板材を破壊せずに強度測定可能2.恒温恒湿室の新設森林研究所では、令和3年2月にコロナ収束後の需要の回復を見据え、新たな製品開発や品質向上に取り組む木材加工事業者への支援強化を目的に「恒温恒湿室」を新たに木材開放試験室に導入しました。この機器は、空調器ユニットにより室内の温度・湿度を任意に制御する装置で、木材の寸法安定性評価、耐腐朽性評価、接着性能評価、強度性能評価等に使用するものです。温湿度の制御範囲は-30℃~80℃、10%~95%、装置サイズは内寸(4070×1970×2100mm、長さ×幅×高さ)であり実大サイズの木材が収納できます。現在、木材の新用途開発や外材製品からの代替、他県産材との優位性を検討する場合に性能評価試験の実施が不可欠となっています。森林研究所には、企業等から、木材製品の寸法安定性評価や強度性能評価に関する相談が数多く寄せられています。この恒温恒湿室の整備により、今後は幅広い試験依頼に対応することが可能になり、岐阜県産材の一層の需要拡大の推進が期待されます。興味のある方は、森林研究所(tel 0575-33-2585)までお問い合わせ下さい。恒温恒湿室外観恒温恒湿室内部【山林協会瀬上】MORINOTAYORI 6