ブックタイトル森林のたより 830号 2022年11月

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概要

森林のたより 830号 2022年11月

通信ぎふ木遊館のギャラリーでは、県内各地の「ぎふ木育」の取組や、その背景となる自然・産業等を紹介するギャラリー企画展を開催しています。9月9日から10月4日にかけて中津川市の協力により「中津川市の森林文化と木育展」を開催しました。中津川市は、木曽五木等の豊かな森林資源を背景に、乳幼児への木製記念品のプレゼント、幼児向けの独自の木育プログラム開発、木育指導者の育成等に取り組んでおり、県内市町村の中でも特に木育に力を入れています。林業・木材産業だけにとどまらず、幅広い人材・団体が「中津川市自然環境団体等連絡協議会」を構成し、指導者の育成・派遣に取り組んでいる点が特徴です。今回の展示で印象的だったものは、付知南小学校での1年生から6年生までの段階的な取組みです(右写真)。生活科や図工の教育課程に木育を位置づけ、五感を使った造形遊びから始まり、みんなで協力してつくる達成感を得るプログラム、1枚の板から生活に必要なものを作り出すプログラムへとつなげています。その他にも、ビー玉と組み合わせたかわいらしい木工作品や、受け継がれてきた木材加工の技術を活かしたギターやドラムの展示も来館者の目を惹いていました。中津川市の誕生祝い品(左)入園祝い品(中央)入学祝い品(右)市内の雄大な自然(渓谷や滝)も紹介市内の木工作家の触れて楽しい作品展示有名なギターやドラムなど木の楽器も中津川で作られています今回の企画展の会期中に、中津川市から講師をお招きして、下記の木育プログラムを開催しました。三者三様の趣向に富んだプログラムで、いずれも予約は満席となり、計64名が参加されました。『木片でつくる木のおもちゃづくり教室』講師:TOY VILLAGE虹の森牧野隆さん『お箸つくり~ありがとうを込めて~』講師:加子母森林組合内木英喜さん、安江愛子さん、側島優希さん『鼻笛をつくろう』講師:栗くり工房栗谷本征二さん森林文化・木との関わりが色濃く残る中津川市は、木育に携わる人材が豊富で、ぎふ木遊館でもご活躍いただいています。また、10月25日には中津川市苗木公民館でぎふ木育サポーター養成講座を開催し、ぎふ木育の裾野を広げています。ぎふ木遊館からは地理的に少し遠方である中津川市ですが、「ぎふ木育」を広く県内に波及して進めるよう、これからも互いに連携して取組みを進めていきたいと思います。MORINOTAYORI 8