ブックタイトル森林のたより 834号 2023年3月

ページ
12/18

このページは 森林のたより 834号 2023年3月 の電子ブックに掲載されている12ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

森林のたより 834号 2023年3月

地域の人~身近にある資源を生かす~<岐阜のグランドキャニオン>市原和也さん市原さん川辺町役場企画課(元産業環境課)いちはらかずやこれからの取組昨年8月1日、町と㈱ヤマップは、「安全登山に向けた相互連携・協力に関する協定」を締結し、「安全登山の促進」、「観光プロモーション」、「里山整備団体の支援」を連携して取り組むこととしました。YAMAP利用者からの支援をポイントで頂き里山活動のボランティア団体を支援する「川辺町里山支援プロジェクト」を立ち上げました。支援金は川辺町の里山7座の登山整備に活用していきます。最後に遠見山は、冬でも雪もほとんどなく、低山のため歩きやすいです。登山道付近には、昔ながらの酒蔵や古民家カフェなど登山の後も楽しめるお店があります。ぜひ、川辺町にお越しください。連絡先川辺町役場産業環境課TEL0574?53?7212ホームページhttps://www.kawabe-gifu.jp/川辺町下麻生地区は、昭和初期まで、飛騨川に流した木材を筏組みし、下流の町へ流す木材集積地でした。その後、物流が陸路となり、木材集積地の機能はなくなり、今は川辺ダム湖を活用したボートの町・川の町として知られています。林務担当となった市原さんは、里山を活用して地域を盛り上げたいという思いから、遠見山の整備と集客に取り組まれました。遠見山とはどんな山?遠見山は、岩肌がむき出しになった岩山で、30分くらいで登れる山です。戦国時代には下麻生城があり、城跡の石垣や城池などが見られるほか、見晴らし岩からの眺めは絶景です。これまでは、おもに地域住民の方々が行事の際に登る山でした。平成30年から令和2年にかけて清流の国ぎふ森林・環境基金の助成を受けて地域ボランティアと一緒に登山道整備や南天の滝周辺の整備を行うと共に駐車場を確保し、まずは登山者が入りやすい山をつくりました。発信のきっかけは?スマホを見ながら山に登っている人から、「YAMAP」という登山アプリがあることを教えてもらいました。そのアプリを見ると多くの登山者が、登山記録を登録・発信していました。ここに向けて発信すれば、「山好きな人」に届くのではないかと思い、急いでYAMAPさんに取材を申し込みました。グランドキャニオン?YAMAPさんの取材時に、見晴らし岩からの景色を見てもらい、何かこの絶景を形容する言葉がないかときかれ「グランドキャニオンは?」と話したら、それが採用されてしまいました。しかし、グランドキャニオンと肩を並べることはちょっと遠慮して「岐阜の」と付け加えましたけど。その後、令和3年秋に「YAMAPМAGAZINE」に紹介され、3週間後には登山客が約3倍に、その効果にはビックリでした。それから新聞社やテレビ局に電話やメールをして、取材を申し込むと、テレビ番組やニュース、ユーチューバーなどが取り上げてくださって、一気に知名度があがりました。遠見山岐阜のグランドキャニオンMORINOTAYORI 12