ブックタイトル森林のたより 836号 2023年5月

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概要

森林のたより 836号 2023年5月

野鳥のヒナを拾わないで!春から初夏にかけては野鳥の子育てシーズンです。勝手に野鳥を飼うことは法律で禁止されています。でも、もし、人間が野鳥のヒナを拾って育てるとどうなるでしょうか。人間は、ヒナにエサの取り方や、天敵からの身の守り方などを教えることはできません。人間に育てられたヒナは自然の中で生きる方法を知らずに育つため、二度と自然に戻れない鳥になってしまいます。また、安易に野鳥を餌付けすると、人慣れして人間の食べ物を狙う、餌場に密集することで感染症の拡大を招く、渡りの時期が狂う、増えすぎて生態系に影響を与えるなどが心配されます。安易な餌付けはしないでください。ツバメの巣が落ちてしまった!カップ麺の容器やザルに、ちぎった新聞紙などの代用巣材を敷いて、その中にヒナを入れ、元の巣の位置から近い場所にひもやガムテープで固定しておく方法があります。●詳しい内容を知りたい方はTEL 058-272-8231環境生活政策課生物多様性係までさざれ石公園を知っていますか山林協会通信12平成27年10月に揖斐郡揖斐川町谷汲地内で開催された第39回全国育樹祭の会場跡地(現:揖斐すめらぎの森)に、育樹の碑(左の写真)があります。この碑の左下にある小さな石が固まったような大きな石が「さざれ石」です。「さざれ石」は、岐阜県指定の天然記念物で、『日本の七高山、伊吹山のふもとにあり、学名を石灰質角礫岩と言います。これは石灰石が長い年月の間に雨水で溶解され、そのとき生じた粘着力の強い乳状液(鍾乳石と同質)が次第に小石を凝固して、だんだん巨石となり、河川の浸食作用により地表に露出し、苔むしたものです。平安時代に親王の使いとしてきた藤原朝臣石位左衛門(ふじわらあそんいしいざえもん)が、古屋笹又という谷間で、渓流に露出する「さざれ石」を見て「これは珍しい石、目出度い石である」と見たまま、感じたまま、詠んで奉った歌が国歌のもととなった「わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」』(揖斐川町HPより)だそうです。揖斐川町春日にある「さざれ石公園」に行くと写真のような大きなさざれ石を見ることができます。平安時代の歌の元となった石ではないと思いますが、一度訪れてみてはいかがですか。【山林協会瀬上】MORINOTAYORI 14