ブックタイトル教育医学 J.Educ.Health Sci. 第64巻 第2号 通巻 第292号

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概要

教育医学 J.Educ.Health Sci. 第64巻 第2号 通巻 第292号

高齢者看護学実習における写真教材の活用目的と活用による効果ションに対する不安を少しでも軽減でき,コミュニケーションの技術不足に対して補完できる演習における学びと写真教材は重要であると考える.4.高齢者看護学実習において,回想法を利用した写真教材の活用は,学生・利用者双方に効果が得られることが示唆された.Ⅵ.研究の限界と今後の課題今回の研究は,限定された一施設の短期大学生のデータであり,偏った内容であると考える.学生においてもカリキュラムの異なる4年制大学もあり,一般化することができないところに研究の限界がある.また,写真教材は,視覚障害や言語的コミュニケーションの図れない高齢者では適応できないなど,全ての対象者に活用できない点も今後の課題である.さらに,今後は写真教材の活用について,看護過程にどのように活かしたのか,実習進度のどの時期にどのような活用が出来るのかを詳細に調査をしていく必要があると考える.利益相反:本研究による利益相反は存在しない.著者資格:STは,分析,解釈,考察等の原稿作成の全プロセスに貢献した.SHは研究の着想および論文全体の完成度に貢献し,MKは論文全体の完成度について貢献した.すべての著者は最終原稿を読み,了承した.文献1)Butler RN (1963) The life review : An interpretationof reminiscence in the aged. Psychiatry,26, 65-76.2)古市清美,高橋ゆかり,本江朝美,高岡素子(2012)認知症高齢者とのコミュニケーションにおける看護学生の困難感を抱いた場面,日本看護学会論文集看護総合,42,362?365.3)服部紀子,青木律子,安藤邑恵(2005)老年看護学臨地実習で学生が「困った」と思った援助内容の分析?「飲食」への援助に焦点をあてて?,日本看護学会論文集看護教育,36,105?107.4)加賀谷紀子,成田真樹,中畑年子(2015)看護学生の認知症高齢者との関わりと学び?ロールプレイング後の記録内容の分析から?,八戸学院短期大学研究紀要,41,29?38.5)桂晶子,佐藤このみ(2008)看護大学生が抱く認知症高齢者のイメージ,宮城大学看護学部紀要,11(1),49?56.6)厚生労働省(2015)平成26年国民生活基礎調査の概況(平成27年7月2日),www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k.../dl/16.pdf.2017.10.11閲覧7)厚生労働省(2015)平成26年受療行動調査(概数)の概況(平成27年9月8日),www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jyuryo/14/.../gaikyo-all.pdf.2018.3.23閲覧8)桝本朋子,合田友美,田邊美津子,須田厚子(2008)看護学生の認知症高齢者との関係:印象に残っている場面での気持ちに焦点をあてて,川崎医療短期大学紀要,28,39?45.9)松本明美(2008)看護学生の高齢者とのコミュニケーション?コミュニケーションを促す手段として回想法を活用して?,ヘルスサイエンス研究,12(1),31?36.10)野村豊子監修(2005)「思い出はみんなの宝?回想法の写真集?」,アテネ書房,東京.11)鈴木正典(2014)“思い出”を語るとき,高齢者は笑顔になる!“写真を使った回想法”実践のすすめ,看護,66(2),70?71.12)吉岡由喜子,山本純子,三井京香,小林菜穂子,原希代(2013)看護系大学3年次生の高齢者に対するコミュニケーション力についての一考察,太成学院大学紀要,149?155.(受付:2018年3月8日)(受理:2018年4月10日)? 166 ?