ブックタイトル教育医学 J.Educ.Health Sci. 第64巻 第2号 通巻 第292号

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概要

教育医学 J.Educ.Health Sci. 第64巻 第2号 通巻 第292号

藤井かし子表5歩行できる群のセルフケア(歩行できるn=38)セルフケアカテゴリn割合自分の足を全体的にみる全くやっていない1950.0%ほとんどやっていない25.3%時々やってる37.9%毎日やっている1436.8%足の裏を見る全くやっていない3078.9%ほとんどやっていない25.3%時々やってる410.5%毎日やっている25.3%足の爪を診る全くやっていない2257.9%ほとんどやっていない12.6%時々やってる615.8%毎日やっている923.7%自分の足の指の間の皮膚を診る全くやっていない2873.7%ほとんどやっていない25.3%時々やってる513.2%毎日やっている37.9%足をもんでいる全くやっていない3078.9%ほとんどやっていない37.9%時々やってる37.9%毎日やっている25.3%足にクリームを塗っている全くやっていない3181.6%ほとんどやっていない25.3%時々やってる37.9%毎日やっている25.3%足の運動をしている全くやっていない2360.5%ほとんどやっていない25.3%時々やってる718.4%毎日やっている615.8%足の指の運動をしている全くやっていない2565.8%ほとんどやっていない37.9%時々やってる615.8%毎日やっている410.5%爪と皮膚の間を掃除する全くやっていない2771.1%ほとんどやっていない513.2%時々やってる513.2%毎日やっている12.6%爪を切っている全くやっていない2771.1%ほとんどやっていない12.6%時々やってる615.8%毎日やっている410.5%爪にヤスリをかけている全くやっていない3592.1%ほとんどやっていない25.3%無回答12.6%Ⅵ.考察本研究では歩行できる群と歩行できない群に分類して分析を行った.1.基礎データ歩行できる群と歩行できない群で過去1年間の転倒回数,便失禁,尿失禁に有意差が見られた.歩行できる群は転倒のリスクを抱えていること,排泄行動の自立は下肢筋力などの様々な要素が必要であることから歩行できない群は尿失禁や便失禁のリスクが高いことが示唆された3,15,17,25,50,58).2.客観的評価についての考察足を客観的に評価し,分析をした結果,対象となる在宅高齢者の殆どが足に何らかのトラブルを抱えていることが明らかになった.全対象者に乾燥は著明で,皮膚脆弱性は歩行できる群と歩行できない群に有意差が見られた.歩行はあらゆる身体機能に反映されると考えられるため,寝たきりかベッドサイドに座るのみの在宅高齢者がより皮膚が脆弱になりやすいかは今後の研究の蓄積が必要である.歩行できない群は皮膚白癬の趾間型を含み,皮膚白癬のように見えても診断を受けて? 175 ?