ブックタイトル森林のたより 736号 2015年01月

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概要

森林のたより 736号 2015年01月

だより42014「国民参加の森林づくり」シンポジウムを開催しました。平成26年11月22日(土)、じゅうろくプラザ(岐阜市橋本町)で「次代へつなぐ森の技」をテーマに『2014「国民参加の森林づくり」シンポジウム』を開催しました。国民参加の森林づくりシンポジウムは、「みどりの日」制定を記念し、平成元年6月に東京で初めて開催されたもので、平成18年の熊本県での開催から、全国育樹祭開催県が主催者に加わり、開催前年記念行事として開催しています。今回のシンポジウムは、来年秋に揖斐郡揖斐川町谷汲で開催する「第39回全国育樹祭」に向け、開催機運を盛り上げるとともに、先代が育んできたみどり豊かな森林とそれが育む清流を次の世代につなげていく新たな仕組みを考える機会として開催し、県内外から約500名の皆さんにご出席いただきました。基調講演脚本家の倉本聰さんをお招きし、「あなたは文明に麻痺していませんか~真の文明とは~」を演題に基調講演を行いました。倉本さんは「我々に一番大切な水と酸素は、葉っぱがあるからこそ。むかしから、日本人は、材木になる幹しか見てこなかった。なぜ、植林するのかという根本が抜け落ちていないか。森は、木材の供給源としての価値だけでなく、人が生きていくために森は必要だと見直していくべきである。」と講演されました。講演を聞き、我々は自然に対しもっと謙虚にならなければならないと感じました。パネルディスカッション山﨑真由子さん(ライター・編集者)をコーディネーター、涌井岐阜県立森林文化アカデミー学長ほか3名をパネリストにお招きし、「どうするこの森、日本の森―次代へ森の技つなぐには」をテーマにパネルディスカッションを行いました。涌井学長は「日本の森林はメタボで高齢化している。林業の流れが止まってしまい、代謝量が落ちている。」と日本の森林について問題提起しました。また、「東京の林業界に足りないのは情報発信。都会の消費者と林業者が森を一緒に育むストーリーも必要」と東京チェンソーズ青木社長が現場の実情を話しました。「今、林業業界は覚醒のとき。欧州の先進技術と日本の木の文化のベストミックスを考えていくべき」との涌井学長の言葉に感銘を受けました。【全国育樹祭推進事務局谷岡良一】●詳しい内容を知りたい方はTEL058-272-8465全国育樹祭推進事務局まで3MORINOTAYORI