ブックタイトル森林のたより 762号 2017年03月

ページ
15/22

このページは 森林のたより 762号 2017年03月 の電子ブックに掲載されている15ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

森林のたより 762号 2017年03月

設立:平成11年4月会員数:10名会長:奥田かよグループ名の由来私たちのグループは、岐阜県の最北西端、福井県と滋賀県に隣接する自然豊かな旧坂内村(現揖斐川町坂内)で生まれました。「坂内村」といえば、「夜叉ケ池」があげられます。標高1,099mに位置するこの池は、泉鏡花の戯曲にもなった「夜叉ケ池伝説」でも有名です。この池の固有種である「ヤシャゲンゴロウ」は、環境省によりレッドリストの絶滅の危機に瀕している種(絶滅危惧Ⅰ類)の指定を受けています。坂内で生活している女性の感性で、坂内の豊かな自然と「静かに流れるせせらぎを守り、古き良きものを大切にしながらも、新しいことへも挑戦していこうという思いから「New(ニュー)」と「Ladies(レディース)」の言葉をカタカナ表記し命名しました。私たちは、「女性の新しい感性」で「坂内の豊かな里山の利活用」をキーワードにたくさんの取組を行ってきました。これまで取り組んできたことについて紹介します。炭焼きドラム缶式の炭窯2基を設置し、地元経験者の指導のもと、黒炭や竹炭を生産してきました。この生産された炭の消臭効果に注目した壁飾り(枠は和紙材料のコウゾの幹)や、竹炭利用の浄化剤をさかうち「夜叉ケ池さかうち道の駅」で販売をしてきました。林業グループコーナーニューさかレディースせせらぎ会故郷さかうちの素晴らしさの伝承和紙づくり昔は農作業の出来ない冬の仕事だった紙漉きを復活させ、子供たちに伝統を伝えてきました。和紙の材料は、里山に植栽してあるコウゾであり、紙漉きの際に、コウゾの繊維を束ねる「のり」は、これも里山に自生しているノリウツギです。まさに「豊かな里山」を利用した活動です。この和紙を使って「卒業証書づくり」にも取り組み、この卒業証書を受け取った子供たちは「故郷さかうちの豊かな里山の恵み」を肌で感じていました。春のコンサート毎年、5月に茅葺屋根の「夢想庵」で、尺八からジャズまで様々なジャンルのコンサートを開催しています。コンサートの後には故郷坂内の里山の良さを知ってもらうための『味タイム(ふれあいの場)』があり、地元の安心・安全な料理(おばあちゃんの知恵が凝縮した山菜料理等)でおもてなしをしています。坂内で暮らす子供たち、故郷を離れた親子、演奏をしてくれる方々(都市部在住)など多くの人たちのふれあいの場となっています。最後になりますが、私たちのグループ活動は減少し、岐阜県林業グループ連絡協議会を脱会することとなりましたが、地域の小中学校等で働く若者と連携しながら、「女性の感性」と「里山の利活用」に加え、「地域の交流」をテーマにこれからも活動を続けていきます。【ニューさかレディースせせらぎ会会長奥田かよ】●詳しい内容を知りたい方はTEL0585ー23ー1111内線(442)揖斐農林事務所までMORINOTAYORI15 MORINOTAYORI