ブックタイトル森林のたより 762号 2017年03月

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概要

森林のたより 762号 2017年03月

するネットは高100m当たり強33本以上必度な有機繊維のダイに取り組みました。丸太支柱杭は1本当たり要と13しkg、、こ使れ用をして設置できる資器材の開発と功程調査できる立木がある場合、その立木を利用張りが有効と考えました。柵設置箇所の隣接地に、杭として利用成果を上げている丸太支柱杭による垂直か検討したところ、カモ柵として実践・取組の内容ジカを含め、どのような獣害対策が良いそこで、カモシカだけでなく、ニホンしてシカ被害の防止に努めてきました。ため、カモシカ対策の「カモ柵」を設置の多くは、カモシカによる被害であった当署管内国有林で植林した幼齢木の食害認されるようになりました。これまで、くのニホンジカが生息していることが確やセンサーカメラでの生息調査により多▲ニホンジカの生息を確認近年、当署管内でもニホンジカの目撃▲丸太支柱杭を使用したカモシカ柵これまでの経緯取り組みました。を紹介します。良い工法はないか。こんな思いで課題に林成野庁28年長度官国賞有を林受野賞事し業ま業し務た研。究そ発の表内会容でこのシカ柵の性能を落とさないで出来るこうした現状を少しでも軽減できないか、におけるシカ柵の設置試験を実施し、平経費・労働面で負担が大きいことから、られています。その一環として獣害対策が高額であることに加え、資器材が重く、り、低コスト化に向けた取組が更に求め丸太支柱杭によるシカ柵設置は設置費伐採後の造林事業を進めていくにあたい作業です。ろが大きく、保育作業の中でも大変きつはじめにこのシカ柵設置作業は人力に頼るとこニーマゼブラフェンスです。東濃森林管理署設置試験について立木利用シカ柵の林野庁長官賞受賞6国有林の現場からました。半分(46%)で施工できることがわかり立木利用の場合、丸太支柱杭と比べ、当たりの作業方法別の実績功程です。表1は、労賃も含め比較した100m(3)功程の比較せば終了。そのまま垂らネットの裾は<正面図>4下段を止めて中間を止める。3ゴムバンドでら展開。▲設置状況クに掛けなが<断面図>青柵(繊維製)網目:7cm(半目)柵高さ:2.0m目的:害獣による侵入防止。飛び越え防止支柱:立木を3~5m感覚で支柱として選木する2ネットをフッベルトを設置。たらスリングスリングベルトゴムバンド1選木が決まっ施しました。工程は次のとおりです。して、柵設置功程の調査を国有林内で実スリングベルト2とゴムバンドを使用(2)功程調査3ゴムバンド2スリングベルト21スリングベルト1(1)資器材の開発▲新たに開発した資器材上:スリングベルト1:立木の保護と低価格を主に製作。重量は500g、設置できる立木の径級は14~60cm中:スリングベルト2:立木の保護と丈夫さを主に製作。重量は600g、設置できる立木の径級は14~54cm下:ゴムバンド:立木にネットを固定する資材で、丈夫さと作業の容易さを主に製作。幅4cm、長さ180cmで製作TEL0573ー82ー東濃2森1林0管理8署業務グループまで●詳しい内容を知りたい方は学部の安藤正規助教に感謝申し上げます。コーセン株式会社と岐阜大学応用生物科止資器材の開発・販売を行っている東工組むにあたりご協力いただいた、獣害防最後になりますが、今回の課題に取り害防除に努めていきます。ても労働・経費の両面理の拡充と併せ、平成で、29年低度コ以ス降トにな向被け委託捕平成獲、27年生度息か状ら況着調手査しなたど、の猟個友体会数へ管の施したいと考えています。には現立在木進利行用形可の能取箇組所でです、がこ、の平方成式で29年実度な作業が可能となりました。資材の軽量化により、低コストで安全まとめ●1●2●3●4▲立木利用シカ柵の設置方法(kg)(百円)(人工)100m当たり資材重量資材価格実績功程丸柱杭(現行方式)445 100%780 100%5.2 100%鋼管ポール64 14%1,163 149%5.2 100%埼玉式(FRP製)50 11%491 63%2.8 54%立木利用(スリングベルト式)204%496 64%2.4 46%▲表1作業方法別の実績功程▲完成写真17MORINOTAYORI