ブックタイトル森林のたより 762号 2017年03月

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概要

森林のたより 762号 2017年03月

普及コーナー林業普及指導員原彰良施業プランナー研修について■森林文化アカデミー森林技術開発・支援センターはじめに岐阜県では、施業プランナー養成のための研修を平成20年度から実施しており、28年度までに延べ133名が受講されています。研修は、研修受講生の経験等のレベルに応じて、「育成研修」「技術維持研修」「上級研修」の3つの段階に分けて実施しています。施業プランナーとは森林所有者に対し、間伐や路網整備等の施業提案を行い、森林経営計画を作成し、施業の実行管理を担う中核的な人材です。施業提案では、事前に施業経費等を明示するとともに実施後には完了報告等により事業の透明性を確保します。また、森林所有者に対して積極的に森林整備を働きかけることにより、施業の取りまとめによる事業規模の拡大と安定的な事業量の確保を図り、高性能林業機械の活用や作業路等路網整備により素材生産の低コスト化を行い、所有者への利益還元を目指しています。育成研修施業プランナーの主たる業務である「森林経営計画の作成」等を行うための基本的な知識、技術を学ぶ研修です。研修対象者は、森林組合だけでなく、自ら森林所有者への施業提案を行い、事業の集約化に取り組もうとする民間事業体(林建協業事業者を含む)も対象としています。目標到達レベルは、集約的・計画的森林施業の土台となる「森林経営計画の立案ができること」としています。研修は、研修生自らが、実際の現場を対象に、1林班以上(30ha程度)の団地を設定するところから、現況調査、作業路の設計及び高性能林業機械の活用方法の検討、施業提案書の作成、施業の結果の検討までを、林業普及指導員と一体となって、現場作業と並行して実施(O J T)します。技術維持研修基礎的な知識を既にもっている施業プランナーを対象に、資質維持や、時機に応じた知識を取得させる研修です。研修受講対象者は、「施業プランナー育成研修」修了者または同等の能力があると認められた方です。上級研修施業プランナーとして現場で生じた問題を自ら解決できる人材、他の施業プランナーの指導ができる人材の養成研修です。目標到達レベルは、「育成研修修了者が作成した森林経営計画(案)を評価・チェックできること、地域の森林管理・経営を指導、けん引することができること」としており、研修受講対象者は育成研修修了者などのうち、林業普及指導員から推薦があった方です。研修内容は、1所有者への説明(プレゼンテーション、コミュニケーション、ファシリテーション)2計画から進捗管理3マーケティングの3テーマのうち、毎年1テーマを研修しています。平成28年度研修状況【育成研修】育成研修は、全14回(平成28年5月~平成29年2月)で、9名が受講しました。今回は第3回(H28・6・10)育成研修の実施状況を紹介します。この回は、森林の現状を把握し、将来目標とする森林へ誘導するための施業方法を考えてもらうことがテーマです。森林文化アカデミーの演習林で森林現況把握のための調査手法及び調査結果の読み取り方、将来目標、施業方針の考え方を森林研究所の渡邉専門研究員、森林文化アカデミー横井教授から学びました。MORINOTAYORI 18