ブックタイトル森林のたより 764号 2017年05月

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概要

森林のたより 764号 2017年05月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミー森林技術開発・支援センターまで化アカデミーにおいて県実機を使って事前研修を行ったことから、チェコでの研修では、タワーヤーダを使った架線集材技術をより深く身に付けることが出来たようです。また、この直前研修では、平成27年度の研修参加者三名に講師になってもらい、技術指導にあたってもらいました。欧州研修は、今年度で最後になりますが、研修に参加した林業事業体の技術者の皆さんには、今後、県が開催するラマコを使った技術研修の講師になっていただきます。平成27年度の派遣研修では、メンデル大学研修所指導者から架設作業を中心に習ってきたため、タワーヤーダのドラムブレーキの制御に関係するコンピュータの設定方法等の調整は誰も習得出来ていませんでした平。成28年度の欧州研修では、それらの項目についても学ぶことが出来、帰国後、すぐさま研修成果を我々機械担当Agに伝達してくれたこと○ワイヤ巻き取り機(㈱丸山鐵工所製)ワイヤロープテスタの検出器にワイヤを一定速度で通すための機械です。これらの機械を組み合わせて使用することにより、タワーヤーダのドラムをフリーにしてワイヤ巻き取り機でワイヤを巻き取りながら点検作業を行います。なお、ワイヤ点検作業は、㈱レンタルのニッケンに委託していますので、これらの機械は、同社の保有です。ラマコに装着された三種類のワイヤ全てを点検するには、丸二日間の日数が必要です。森林技術者欧州研修平成27年度に引き続き、今年度も森林技術者三名とAg一名をメンデル大学研修所に派遣し、ラマコを使った技術研修を開催しました(平成29年2月5日~17日の内の8日間)。平成28年度は、出発直前の平成29年1月19日~20日の二日間、森林文で、今後は今まで以上に現場条件に合せてラマコを使用できるのではないかと期待しています。平成29年度に向けてタワーヤーダを使って先進的な取組を行っている他県の林業事業体によれば、タワーヤーダは様々な作業条件で十回以上架設しないと使いこなすまでにはならないようです。我々機械担当Agも機械導入一年目で多くのことを学びましたが、ラマコを使いこなすようになるには、もっといろいろな作業条件で架設して今まで以上に本機の取扱に習熟し、性能を引き出せるよう努力していく必要があります。なお、研修生等がより早く本機の取扱に習熟できるよう、架設及び操作に関するマニュアルを作成しており、今後はOJT等で活用していきます。平成29年度もOJT等を県下で数回、開催する予定です。このラマコを積極的に皆さんの地域の森林に投入していただき、県下のタワーヤーダ集材技術の普及が一歩でも前に進むよう引き続き、普及指導に取り組んでいきます。今後も皆さま方のご理解、ご協力をお願いします。機械管理とメンテナンスラマコの導入に際しては、過去の県による機械導入の反省を活かして、万全のメンテナンス体制を構築しました。林業事業体から機械が返還されると、森林文化アカデミー構内でベースマシンであるトラクタ及びタワーヤーダアタッチメント並びにキャレッジの点検整備、更には三種類のワイヤ(SKL・HAL・HBL)を対象に目視ではなくワイヤロープテスタによる機械的な点検を行っています。現在、国内ではタワーヤーダのレンタルを行うレンタル会社は存在していません。その理由は、ワイヤの保守管理が行えないことにあると思われます。そうはいっても、県が林業事業体等に機械を貸し出す以上、貸手責任が伴うので、機体の点検整備はもちろんのこと、ワイヤ点検も併せて行っています。なお、ワイヤ点検に使用する機械は、次の二つです。○ワイヤロープテスタ(東京製綱㈱製MF550)本機は、エレベータ用ワイヤの点検に使うことがあるようですが、林業用ワイヤに使用するのは恐らく初めての試みです。磁場を発生させた検出器にワイヤを通すと、ワイヤ内層部の断線箇所が検出できます。▲ワイヤ点検作業(H28年11月28日実施)▲アカデミー演習林で行った事前研修MORINOTAYORI19