ブックタイトル森林のたより 765号 2017年06月

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概要

森林のたより 765号 2017年06月

本巣林研クラブ林業グループコーナー【本巣林研クラブ会長浅野宣】▲安全に配慮した枝打ち体験。これまでの歩み旧愛林クラブの精神を受け継ぎ、昭和50年に新たに『本巣町林研クラブ』として発足し、『本巣林研クラブ』に改称し、現在に至っています。今回、私たち本巣林研クラブの活動のうち2つを紹介します。外山小学校の総合学習毎年3?4年生の総合学習の時間に、年に5?6回実施しています。いずれの時間も4年生が前年の経験を活かし、3年生を上手にリードしている姿は見ていて頼もしく、またほほえましく感じます。1.シイタケ菌打ち授業時間に合わせてクラブ員が穴を開けて準備し、授業開始時に菌のつめ方等を説明します。コマ菌とオガクズ菌を用いて行っています。2.山のはなしNPO法人森のなりわい研究所の伊藤栄一さんと一緒に実施しています。先生は『糞博士』の異名をとり、糞から動物の食性が判る話や、鳥や動物の特徴等の話を、ユーモアをまじえ解り易く話され、子どもたちが引き込まれる姿は見ていて楽しく、大人も勉強になります。3.下刈り・枝打ち・間伐実習木を育てるには、下刈り、枝打ち、間伐等の手入れが重要であることを説明し、比較的安全な枝打ちや間伐を体験し、下刈りは道具等の説明を行っています。4.植樹、丸太切り学校の裏山である『コボ山』に植樹するとともに、伐り出した直径6?7cmの木を、厚さ0・5?1cmにノコギリで切り、児童の発案で11月に行う『ふれあい祭り』のコースター等に使っています。5.キノコ料理包丁の使い方、材料による切り方の指導等を行い、出来上がった炊き込みご飯等を先生と児童が大変おいしく食べています。6.ツリークライミング『ツリークライミングクラブR橙』の上田康美さんに依頼し、校庭の銀杏の木を利用して、2年に1回実施しています。児童がとても期待している行事の1つです。昨年は、準備の様子を1年生が目を丸くして見入っていた様子が印象的でした。岐阜農林高等学校の間伐実習午前は林業の変遷、間伐の目的、安全作業等について講義し、午後は実習としています。チェンソーの使用経験のない生徒もおり、間伐対象林が利用間伐に入っている樹齢30年位の杉である条件に合わせ、倒木は林研クラブ員が行い、チェンソーの使い方の説明後に丸太切りと枝払いを実施しています。安全第一で、時に厳しく注意指導する子もあります。毎年女子生徒も実習に参加していますが積極的に行っています。最後に当クラブの活動の一部を紹介しました。クラブ員の高齢化による活動の変容が心配ですが、地域に根差した活動を目指し、外山小学校の総合学習、岐阜農林高校の実習はこれからも継続したいと思っています。▲大人気のツリークライミング体験。▲高校生の間伐実習。女子生徒も積極的です。MORINOTAYORI 10