ブックタイトル森林のたより 765号 2017年06月

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概要

森林のたより 765号 2017年06月

●詳しい内容を知りたい方はTEL050ー3160ー6090(代)岐阜森林管理署まで国有林の現場から森林整備推進協定(森林共同施業団地)の取組について9岐阜森林管理署主任地域林政調整官大島愛彦国有林が民国連携の〝本丸〟として取り組んでいる「森林整備推進協定」また「森林共同施業団地」をご存知でしょうか。森林管理署では県(農林事務所)や市町村、森林所有者等と「森林整備推進協定」を締結し、協定に基づき国有林と民有林が協調して路網整備や森林整備を進める区域を「森林共同施業団地」に設定しています。森林整備推進協定は岐阜県内に5事例あります。協定締結順に並べると次のとおり。(カッコ内は協定締結日)1高山市一色・山中山地域森林整備推進協定(H23年3月29日)2東白川村新巣地域森林整備推進協定(H24年3月2日)3中津川市加子母地区森林整備推進協定(H24年3月27日)4下呂市小坂町北東地区森林整備推進協定(H26年3月24日)5七宗町上麻生地区森林整備推進協定(H27年3月24日)協定締結後は森林整備実施計画書を作成し、関係機関による運営委員会をはじめ、現地で民国連携した路網の整備・利用、システム販売による協調出荷などの取組を行っています。ここでは5事例のうち、岐阜森林管理署が担当する東白川村、下呂市、七宗町の森林整備推進協定の取組を紹介します。東白川村新巣地域森林整備推進協定岐阜森林管理署、可茂農林事務所、東白川村、東白川村森林組合の4者で協定を締結していますが、国有林部分は岐阜森林管理署とサントリーホールディングス株式会社(以下、サントリーHDとします。)が社会貢献の森協定を締結し、村有林部分は東白川村、県、サントリーHDの間で生きた森林づくり協定を締結していることから、サントリーHDを含めた5者で「天然水の森ぎふ東白川」をテーマに水源涵養機能の高い森林づくりを行っています。下呂市小坂町北東地区森林整備推進協定岐阜森林管理署のある下呂市小坂町において、岐阜森林管理署、下呂農林事務所、下呂市、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林整備センター岐阜水源林整備事務所(以下、岐阜水源林整備事務所とします。)、小坂町森林組合の5者で協定を締結し、間伐を中心に森林整備を行っています。今後の課題として、連携をより一層具体化し、林業の町小坂のモデルになるような取組を進めます。七宗町上麻生地区森林整備推進協定岐阜森林管理署、可茂農林事務所、七宗町、七宗町上麻生財産区、岐阜水源林整備事務所、公益社団法人岐阜県森林公社、可茂森林組合の7者で協定を締結し、本誌4月号で紹介したとおり、平成28年度からこの森林共同施業団地を林野庁のケーススタディ地区に設定しています。連携事例として国有林から民有林に抜ける林業専用道を森林組合が開設し、民有林の木材生産が動き始めました。昨年度は生産性向上実現プログラム、有利採材現地研修会、タワーヤーダ研修会、システム販売による協調出荷、ニホンジカ食害防除対策検討会、職員による捕獲、シカ対策試験地の設営など様々な取組を行っています。新規協定の締結に向けて飛騨川流域は前述のとおり3箇所で協定を締結していますが、長良川流域と揖斐川流域では締結事例がありません。これらの流域では国有林が少ないことが理由として挙げられますが、面積の大小にかかわらず、国有林と連携して森林整備等を行いたいという希望がありましたら積極的に調整しますので、岐阜森林管理署までご連絡ください。平成年度の目標として、長良川流域もしくは揖斐川流域で新規の森林整備推進協定を締結したい。協定に至らなくても民国連携事例を作りたいと考えています。▲森林共同施業団地位置図(下呂市)▲運営委員会の様子(東白川村)▲民国連携林業専用道(七宗町)29MORINOTAYORI15