ブックタイトル森林のたより 765号 2017年06月

ページ
17/22

このページは 森林のたより 765号 2017年06月 の電子ブックに掲載されている17ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

森林のたより 765号 2017年06月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0572ー23ー1111内線(291)東濃農林事務所まで会社作りを行っています。農林事務所は、定期的に訪問し事業の進捗状況の確認、森林経営計画の実行管理、新規及び拡大計画について支援を行っています。3.㈱山田林業多治見市の㈱山田林業は、社長以下22名で組織し、主に開発地の伐採、チップ製造販売等を業務とする会社です。開発地等の伐採は景気や公共事業の予算に左右されやすいことから、平成28年度から森林整備事業にも事業拡大をすることを検討され、手始めに会社の所在する地元で森林経営計画を1団地作成し、プロセッサーも購入されました。また、人材育成として20代の森林技術者を、施業プランナー育成研修に参加させ、彼が中心となり新たな森林経営計画の作成を予定しています。この施業プランナー育成研修の課題である森林経営計画の検討に際し、現場調査、調査資料の取りまとめ、森林所有者との調整の支した。また、現在の加害獣の生息状況確認の為農林事務所鳥獣被害対策専門指導員の協力を得て監視カメラを設置し、ニホンカモシカの姿を撮影出来ました。また、カメラ設置時には残雪に印されたウサギの足跡も確認出来たことから、ニホンカモシカ、ウサギへの防護対策の必要性が確認出来ました。今後も皆伐予定地での監視カメラの設置、調査を実施し、陶都森林組合へ情報提供を行う予定です。2.㈲ヤマエス日比野林業瑞浪市の㈲ヤマエス日比野林業は、社長以下4名で組織し、主に素材生産を行っている林業事業体です。同社は、切盛りの少ない壊れにくい道づくり、残存木に傷をつけない丁寧な施業を行っています。道については施業後に丸太を使用した横断溝の設置、枝条敷設等を行い、次回施業時に補修コストが少なく使用できるよう丁寧な道の管理を行っています。平成28年度には30才代の若い森林技術者を雇用し、将来に向けた援を行いました。今後も、新人施業プランナーの新たな森林経営計画作成を支援する予定です。今後の課題森林組合や林業事業体が安定して事業を継続していくには、さらなる森林経営計画の作成と、着実な実行管理が必要です。プランナー本人と事業体の主体性を重視しつつ農林事務所では必要に応じて助言を行います。今後の県産材需要の増加に対応するため、木材の増産が急務であります。また、第3期岐阜県森林づくり基本計画の新たな取組として、100年先の森林づくり実現のため、主伐・再造林の拡大が掲げられました。各事業体には、将来の目標林型を考えて、財産価値を高める丁寧な施業方法を検討する等、財産管理者としての自覚を持って取り組んで行くことが必要と考えます。森林所有者の立場での森林づくりを考えながら、東濃地域の特徴である都市近郊林として求められる多様な機能が発揮できる森林整備を進めていきたいと思います。また、右記の議題へのアドバイス以外の技術支援として、既設作業道の状況調査結果から、壊れにくい作業道開設及び施業終了後の管理方法の提案や、コンテナ苗研修開催等を農林事務所から提案、実施しました。?皆伐・再造林事業地のニホンジカ対策平成28年度に実施した約5haの皆伐地で、平成29年春植栽に当たり、近年全国的に増加しているニホンジカ対策の調査・検討を支援しました。平成28年4月には岐阜県森林研究所の協力を得て現地の野生動物生息調査を行い、ヒノキの樹皮剥ぎ、ササの食痕、ニホンカモシカのため糞の確認が出来ま▲監視カメラ設置▲森林組合定例会議▲枝条を敷いた作業道管理状況▲プランナー研修生森林調査支援状況MORINOTAYORI17