ブックタイトル森林のたより 768号 2017年09月

ページ
13/18

このページは 森林のたより 768号 2017年09月 の電子ブックに掲載されている13ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

森林のたより 768号 2017年09月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー35ー2535森林文化アカデミー森林技術開発・支援センターまでトラブルから学ぶ1研修期間も半ばとなった頃、朝、エンジンをかけようとするとセルモーターが全く回らず、運転席のモニターでバッテリーの電圧を見ると10Vを切っていました。前日までは全く問題が無かったバッテリーが突然ダメになり、ブースターケーブルで自動車とつなぐことでエンジンをかけましたが、電圧が回復することなくエンジンを切ると再始動できず困ってしまいました。運良く、「レンタルのニッケン」のLAMAKO担当メカニックの「トキさん」が研修の様子を見に来てくださったため、これ幸いと泣きつきました。バッテリー端子からケーブルを外すと端子が真っ白に腐食していたため、金属ブラシで磨いて再接続すると難なく復活しました。バッテリー端子から直接、電圧を計ると12V以上を維持しており、また、放電チェックでも問題は無く、バッテリーの内部には異常は見られないことが判明し、ひと安心しました。納車から1年ちょっとしか経過していないことから油断をしており、バッテリーのトラブル対応の基本の一つを見過ごして大騒ぎをしてしまいました。2突然、トラクター運転席の液晶パネルが表示されなくなり、タコメーターも動かなくなりました。電気系統ということでヒューズを全て確認しましたが一つも切れていません。ヒューズBOXとは反対側のパネルの蓋を開けると、平型端子の雌側が付いたコードが1本、垂れ下がっていました。受講者の反応7人の受講者は、当初は見慣れない機械を前にして遠巻きに見る感じでしたが、直ぐに興味津々となり、タワーヤーダ本体のみならず、付属機材についても「これはどういう仕組み?」「これの使い方は?」等と質問攻めにされました。リモコンの操作方法の習得段階では、必ず次の人が横で見聞きして早く覚えようとし、自分の順番を終えると他の人に教え合っていました。タワーヤーダの能力に関する反応としては、昨年の研修受講者と同様に、大きなけん引力と吊り上げ能力を高く評価し、使い慣れた0・25クラスのスイングヤーダとは比べ物にならない力に感心していました。また、タワーヤーダで使用している特殊な圧縮ワイヤの丈夫さと、擦れに強い性質にも関心が集まっていました。それが挿さっていたらしき個所に挿してエンジンキーを電源ONにすると液晶パネルが復活し、エンジンをかけるとタコメーターが動きました。タワーユニットは振動が大きく、カバーを留めているボルトが弛んで欠落することは何度かありましたが、パワーユニットであるトラクターの電気系統の端子が外れることがあるとは驚きでした。3林道は幅員が約5mありましたが、盛土側は急斜面上にL型擁壁で垂直に立ち上がっており、タワーヤーダの前の作業スペースが狭い状況でした。そのため、撤収の際に搬器を下すにはタワーヤーダユニットに接近させるしかなく、主索がタワー先端滑車から真下に垂れ下がることになり、タワーの作業索用滑車や距離センサーの配線に接触しそうになり、対応に苦慮しました。昨年度は研修現場の条件が良かったため気づきませんでしたが、タワーの高さと同程度の距離を離して搬器を下せるように現場を設定すると良いことが判りました。おわりに今後は、ワイヤの点検終了後に研修受講済みの事業体に対する貸し出しと2回目の研修実施を予定しています。タワーヤーダが実稼働している状況を見学したい方は、森林文化アカデミーまでお問い合わせください。架設が完了すると、試運転と荷を掛けていない空搬器での操作実習を行い、リモコンの基本操作を学びました。基本操作の習得後は、自動停止位置の設定方法、リフチングラインの出し方と荷掛け後の巻き上げ方、荷を掛けた実搬器の走行、荷の降ろし方の実習を行い、集材作業に必要な操作を学びました。そして、いよいよOJTらしく、集材作業実習を開始しました。土場側ではタワーヤーダオペレーター、グラップルオペレーター、造材手に、先山では伐倒手、枝払い手、タワーヤーダオペレーター、荷掛け手に分かれ、各役を交代しながら実習を行いました。小面積皆伐のため、研修期間の半ばには集材を終えてしまったので、一旦、架線を撤収した後、再度、同じ場所で架設手順の復習を行いました。更に、上げ荷線を張れる場所に移動して、上げ荷線の架設実習も行いました。▲写真2集材作業状況▲写真3操作を教え合う受講者m3MORINOTAYORI13