ブックタイトル森林のたより 768号 2017年10月

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概要

森林のたより 768号 2017年10月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0574ー54ー2113富加町役場産業環境課まで10わがまちの森林・環境行政富加町の森林づくり施策を紹介します。富加町の森林づくり富加町の概要富加町は岐阜県の中南部、加茂郡の西部に位置し、東西5・4km、南北4・4km、面積16・82kmで東部及び南部を美濃加茂市に、西部及び北部を関市に接しています。北部山麓より南部にかけて緩傾斜をなし、津保川・川浦川によって育成された南部平坦地と標高278・29mの梨割山をはじめとする北東部丘陵地帯とに分けられ秩父古生層を基盤としている平坦部では地味概ね肥沃です。降水量は年間1,568mm、年間平均気温は、15・8度と比較的温暖な気候に恵まれています。森林面積は町面積の38・3%となっており、そのうち人工林は18・1%となっています。森林・山村多面的機能発揮対策交付金富加町では、町内の林業事業体が、森林・山村多面的機能発揮対策交付金を活用し、様々な活動を行っています。これまでに、雑草木の刈り取りや竹林整備を中心に活動し、その他にもしいたけの菌打ち等を行いました。今年度も雑草木の刈り取り等を継続しつつ、しいたけの菌打ちなどの資源利用に加え、伐木機器の安全講習会など、養育・研修活動を行う予定もあり、森林への関心を深める活動を行いながら、富加町の森林づくりに貢献していきます。里山林整備事業森林・環境税を活用した里山林整備事業を毎年行い、バッファゾーンの整備や富加町内の不用木や危険木の除去等を行っています。この事業は平成24年度から行っており、富加町の里山林整備を広範囲にわたって行ってきました。この事業によるバッファゾーンの整備により、野生動物と人との生活の境界線を作ることで、両者の接触を減らし、野生動物の出没による農作物への被害、日常生活の不安を軽減することができています。また、不用木や危険木を除去することにより、交通の不安や生活環境が改善され、暮らしやすい町づくりの推進に寄与しています。富加町の森林づくりの将来現在、富加町には林家が少なく、整備が行き届いていない森林が多く存在します。また、森林所有者の高齢化により、適正な森林管理がされていない森林も増加してきました。この状態が続けば、森林資源の公益的機能にも支障をきたすことが懸念されます。そのため、森林の持つ多面的機能が発揮できるよう、森林所有者に対し働きかけを行うことが課題となっています。そうした現状の中で、「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」や「森林・環境税」を積極的に活用することで森林整備を推進し、課題のひとつである適正な森林管理への第一歩を踏み出しております。またこうした事業が、現在の森林所有者への意識づけに繋がっていくと同時に、森林づくりの新たな担い手を育てていくきっかけとなるよう、地域・行政が一体となった森林づくりを推進してまいります。【富加町役場産業環境課】▲しいたけの菌打ち▲雑草木の刈り取り▲危険木除去前▲危険木除去後2MORINOTAYORI11 MORINOTAYORI