ブックタイトル森林のたより 768号 2017年10月

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概要

森林のたより 768号 2017年10月

となって短時間で渓流に流れ込みま壌に浸透しなかった雨水は地表流(8)森林土壌中に貯留(7)されます。土植物を通して蒸散(6)され、残りは部が土壌表面から蒸発(5)したり、あります。土壌に浸透した雨水は、一土壌に浸透する分と、浸透しない分が6蒸散3樹幹流下量流量渓流地面に到達した雨水(23)には、4蒸発5蒸発(3)となり、残りは蒸発(4)します。幹を伝って地面に到達する樹幹流下量す。枝葉に付着した雨のうち、一部は樹木の枝葉に付着する分に分かれま1全降水量図1水収支の模式図面に直接到達する林内雨量(2)と、た雨(全降水量1)は、雨滴として地収支)を示したものです。森林に降っ図1は、森林における雨水の流れ(水2林内雨量※※林内雨量=樹冠通過雨量+樹冠滴下雨量森林に降った雨水の流れ方かけて流出することが重要です。森林の「水源かん養機能」といいます。壌中に浸透・貯留(7)され、時間を洪水、渇水が緩和されます。これを、が、地表流(8)とならずに、森林土流出させるので、川の流量が安定し、めには、地面に到達した雨水(23)れ、雨水を貯留して長時間かけて川に森林が水源かん養機能を発揮するた森林の土壌は、浸透性、保水性に優す。森林研究所●久田善純効果の検証に取り組んでいます間伐が森林の水源かん養機能に及ぼす写真調査の様子(間伐流域)(左:樹幹流下量、右:林内雨量の測定)しています(写真)。間伐流域」に分け、雨水の動態を比較み30%の間伐を行い、「間伐流域」と「無んでしたが、平成28年に片方の流域の流域ともに10年以上間伐されていませ分)を対象に調査2つの流域(約を50年行生っヒてノいキま主す体。の両林この効果を検証するため、隣接するがあると考えられます。て、水源かん養機能の維持増進に効果雨量の増加、下層植生の回復等を通じ間伐等の適切な手入れを行うと、林内なります。このような人工林に対して、ので、地表流や表土流亡が起きやすく地面に光が届かず下層植生が育たない地面に到達する量が減少します。また、い状態)していると、雨水が遮られて〝うっ閉?(枝葉が重なって隙間がな養機能の低下が懸念されます。林冠が手入れ不足の人工林では、水源かん間伐の効果を検証●T詳EしLい内0容5を7知り5ーた3い方は3ー25森8林5研究所まで※測定期間:12ヶ月間(平成28年7月~平成29年6月)(mm/m2)地70,000面に60,000到達50,000した40,000樹幹流下量雨30,000水林内雨量の20,000量10,0000間伐流域無間伐流域図2地面に到達した雨水の量(暫定値)(2林内雨量+3樹幹流下量)(1m2当り)グが必要です。のために、今後、長期間のモニタリンごとの変動も大きいので、正確な検証日照時間等の気象条件に左右され、年れらの結果は、降水量、気温、湿度、て比較する必要があります。また、こ全体の水収支や、土壌の保水性につい今後はさらに、流量も踏まえた流域多い傾向がありました(図2)。は、無間伐流域よりも間伐流域の方がは、地面に到達する雨水の量(23)現時点までの調査結果(暫定値)でMORINOTAYORI 14