ブックタイトル森林のたより 768号 2017年10月

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概要

森林のたより 768号 2017年10月

パワービルダーと連携したプレカット加工施設が完成!㈱中部日本プレカットが、揖斐郡大野町において建設を進めてきたプレカット加工施設が完成し、平成29年8月から本格稼働を開始しましたのでご紹介します。今回の事業は、販売力のあるパワービルダー(建売住宅業者)と連携して地域材利用のプレカット加工施設を整備することにより、外材の扱いが比較的多い住宅において地域材利用率の向上を図り、地域材需要の拡大による林業振興に資することを目的としております。1.中部日本プレカットの会社概要㈱中部日本プレカットは、平成28年2月にパワービルダーの㈱秀光ビルド(石川県加賀市)と、プレカット加工業者の㈲北陸プレカット(石川県加賀市)の双方が出資をして設立した新会社で、パワービルダーの経営ノウハウとプレカット加工業者の専門性を活かし、顧客に品質の高い安心の製品づくりを目指しています。2.プレカット事業の概要?補助事業の概要事業名合板・製材生産性強化対策事業事業内容プレカット加工ラインの整備事業費458,000千円生産計画年間30,720坪(960棟)木材使用量20,074m 3(原木換算35,845m 3)うち地域材14,058m 3(70%)、従業員11名雇用?原材料の調達原材料の70%は岐阜県内に整備された大型製材工場・合板工場等で加工された地域材製品を有効利用する。(地域材安定取引協定締結済み)また、集成材として調達予定の九州産材を含めると国産材使用率は85%に達する。?プレカット製品の販売先生産したプレカット製品の大部分をパワービルダーの㈱秀光ビルド向けとする販売体制をとる。㈱秀光ビルドは中部、関西圏を主体として在来工法住宅を年間840棟建設しており、今後も販売エリアの拡大を計画している。㈱秀光ビルド年間17,565 m3(年間840棟)㈲北陸プレカット年間2,509 m3(年間120棟)㈱中部日本プレカットでは、㈱秀光ビルドと連携した「工場見学ツアー」を計画し、施主に対して地域材を利用する意味などについてPRしていきたいと話しています。今後、こうしたパワービルダー等と連携した㈱中部日本プレカットのようなモデルが契機となり、外材の扱いが比較的多い住宅の市場を開拓する新たな拠点となることが期待されます。また、本事業が長期的かつ安定的に展開することにより地域材の飛躍的な利用が見込まれ、ひいては地域林業の活性化に繋がると考えます。横架材加工機羽柄材加工機9 MORINOTAYORI