ブックタイトル森林のたより 771号 2017年12月

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概要

森林のたより 771号 2017年12月

●詳しい内容を知りたい方はTEL058ー265ー4141(代)岐阜市役所農林園芸課まで12わがまちの森林・環境行政岐阜市の森林への様々な取り組みを紹介します。岐阜市の森林づくり岐阜市の概要岐阜市は岐阜県の南部に位置し、中部地方の経済活動の中心である名古屋へは電車で約20分、世界への玄関口である中部国際空港へは1時間程度で到着する県都です。また、市中心部に原生林の緑豊かな金華山や清流長良川を有するほか、1300有余年の伝統を持つ長良川鵜飼、織田信長公ゆかりの岐阜城など、多くの歴史・文化資産があります。本市の総面積は203・60km 2、その中で森林面積は60・64km 2で市全体の約30%となっており、県全体の約80%と比較しても低い割合となっています。また、このうち人工林面積は9・52km 2で市全体の約16%となっており、これも県全体の約45%を大きく下回っています。森林整備の取り組み本市は県内の他市町村と比較して、森林面積や人工林面積は少ないですが、森林は市街地に近く都市近郊の森林として、市民が気軽に訪れることができ、森林浴や自然散策、レクリエーションを楽しむことができます。市民が安全で安心して森林を楽しめるよう、県の「清流の国ぎふ森林・環境基金事業」や国の「森林環境保全直接支援事業」などを活用して森林の整備(市管理の森林)や森林組合など各種団体へ森林整備に対する支援を行っています。分収造林の取り組み森林には、土砂の崩壊や流出を防ぐ、山地災害防止機能や、森林土壌が雨水を吸収して蓄え、時間をかけて浄化した良質な地下水を安定的に河川へ送り出す水源かん養機能など、多面的で公益的な機能があり、本市の中心部を流れる長良川も上流域に広がる森林のこうした働きによって、美しく豊かな水をたたえる清流として育まれています。清流長良川は、市民の生活に欠かせない大切な存在で、貴重な水源であるのみならず、農業、商工業、さらには前述した長良川鵜飼の舞台にもなっています。その長良川の清流を守り、未来へと引き継いでいくため、本市では長良川上流域の自治体と連携して、上流に広がる豊かな森林を守り育てる取り組みを行っています。この取り組みは、上流域の自治体が土地を提供し、本市が森林整備にかかる費用負担者となり、新植・保育などの森林整備を行って、成林後は収益を分収する事業です。昭和57年に、現在は郡上市となっている旧高鷲村との間で事業を始め、共に手をたずさえるという意味で事業地を「たずさえの森」と命名しました。それ以来、旧明宝村や旧和良村、現関市の旧上之保村、さらには現山県市の旧美山町など、計15箇所の森林へと拡げ、現在では、郡上市、山県市、関市の3市との間で約70haの事業地において、約17万本の木を育てています。最初の事業地である郡上市高鷲町は、平成29年で35周年を迎えたのを機に「分収造林たずさえの森事業」の意義を再認識し、上流域の森林整備の大切さを次世代へと引き継ぐため、岐阜市と郡上市の小学生を交えた交流事業を開催しました。木材利用促進の取り組み木材の利用に関する取り組みとしては、平成25年6月に、「岐阜市公共建築物等における木材の利用推進に関する方針」を策定し、本市の関係部局から成る「木材の利用推進連絡会議」を開催して、公共建築物等における木造化、内装等の木質化及び木製品の導入など、木材の利用促進に努めています。これからの取り組みこれからも森林への様々な取り組みを通して、森林を守り育て、林業振興を推進し、林業・木材産業を活性化させてまいります。▲金華山と清流長良川▲岐阜市と郡上市の小学生の交流▲みんなの森ぎふメディアコスモスMORINOTAYORI 8