ブックタイトル森林のたより 772号 2018年1月

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概要

森林のたより 772号 2018年1月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0574ー67ー2111(代)御嵩町役場農林課まで13わがまちの森林・環境行政御嵩町の森林づくり施策を紹介します。御嵩町の森林づくり御嵩町は、県下では雨・雪とも比較的少なく、温暖な地域です。町の中央部を東西に流れる可児川を中心に住宅や農地が広がっており、南北と東部の三方は山間地で森林に囲まれています。環境モデル都市みたけ本町は低炭素社会の実現に向け高い目標を掲げて先駆的な取組にチャレンジしている都市として、県内で唯一の「環境モデル都市」に選定され、その行動計画に基づき二酸化炭素の吸収源としての「森林の再生」を目指しています。1町有林の森林経営信託による整備町有林約800haのうち約200haを平成24年から10年の期間で、可茂森林組合と森林経営信託契約を締結しました。工期や時期に縛られない安定的な事業量が確保できることや、隣接する私有林の森林の経営計画を取り込むことなどにより、森林施業の拡大につながっています。森林経営信託により、二酸化炭素吸収量を増加させながら、持続可能な森林経営モデルの確立を目指しています。2企業との協働による森林づくり一般的には「企業の森」と呼ばれる施策です。町有林のうち約40haを、株式会社岐阜造園、アサヒビール株式会社、東邦ガス株式会社、東海化成工業株式会社、株式会社十六銀行(協定締結順)の5社と協定を締結し、企業の皆様の協力により森林整備を進めています。3森林ボランティア「水土里(みどり)隊」による整備「水土里隊」は、森林の機能を発揮させ、町の森林保全活動を側面から支援することで地域の活性化に寄与することを目的に、平成16年に発足した森林ボランティア団体です。林内の除間伐による整備、炭の生産やシイタケの栽培などの独自事業のほか、地元の児童生徒などを積極的に受け入れ、森林整備の大切さを次世代に伝えています。里山活性化の試み人々の里山に対する理解を深め、さらなる里山の活性化を図るため、町の若手職員で「みたけ里山活性化ワーキングチーム」を結成し、多くの人々が山に触れるきっかけを作るために活動しています。町有林を大学に見立て「ヒトトキノアカデミー」として講座を開催し、林内で森林整備体験や散策などのほか、かつて松茸山として発展した山林を再生するための整備や先進地視察など、活発に活動しています。森林資源の活用本町は、木材を活用した事業として、町内の2か所(子育て支援センターぽっぽかん、中山道みたけ館)にぎふ木育ひろばを設置しています。県産材で作られた家具やおもちゃ等を設置し、木のぬくもりを知り、木と親しみながら、皆が楽しい時間を過ごしています。また、児童館をメインとした複合施設「伏見にこにこ館」を木造で建設するなど、公共施設の木造化として県産材の利用を推進しています。今後もこれを継続していきたいと考えています。そのひとつとして、木造による新庁舎建設を目指しています。一般社団法人木を活かす建築推進協議会による設計段階からの技術支援を受け、平成29年11月には「御嵩町・木造公共施設シンポジウム」を開催し、地域の皆様、企業の皆様などに理解を深めていただきました。資源循環型の仕組みを目指してこのように、本町は森林整備と資源活用により資源循環型の森林保全の仕組みを確立し、二酸化炭素吸収量の増大と担い手の育成を目指しています。地域住民、学校、ボランティア団体、企業など、様々な主体が参加し、社会全体で森林の再生に取り組まれることを願っています。▲水土里隊による整備後の森の様子▲地元高校生の特別授業▲ヒトトキノアカデミーで森林整備▲伏見にこにこ館▲ぎふ木育ひろばの様子MORINOTAYORI 14