ブックタイトル森林のたより 772号 2018年1月

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概要

森林のたより 772号 2018年1月

「日独林業シンポジウム2017」を開催しました昨年11月6日から9日にかけて、「日独林業シンポジウム2017」を開催しました。このイベントは、ドイツのロッテンブルク林業大学と岐阜県の森林文化アカデミー(以下、アカデミー)との間で平成26年に連携の覚書を交わしたことをきっかけに、一昨年ドイツにて第1回目が開催され、今回はアカデミーがホスト役となり、第2回目として開催したものです。11月7日に本体となる「日独林業シンポジウム」を開催したほか、この前後、11月6日に「エクスカーション」、11月8日から9日にかけて4つの「特別セミナー(分科会)」を開催しました。これらの開催結果について紹介します。●日独林業シンポジウム(11月7日?)「100年先の森林づくりを見据えた人材育成」をメインテーマに、岐阜グランドホテルにて開催しました。ドイツからまた会場の内外には、日独両国の森林・林業関係企業ら計22団体のブースが出展され、多数の来場者が足を止めて説明を聞き、一部の企業間では商談も行われていました。●エクスカーション(11月6日?)7日のシンポジウムに先立ち、ドイツ人関係者、県内外林業・木材産業関係者の計42名によりエクスカーションを行いました。午前は、郡上市美並町の美並ふるさと館や㈲古川林業の施業地を訪れて岐阜県、特に郡上地域の森林・林業の歴史と文化について触れ、午後からは郡上市白鳥町の長良川木材事業協同組合の製材工場を訪れました。業を担う人材に求める姿と我々の使命」をテーマにトークセッションが行われました。「遠くのビジョンを心に秘めながら、具体的なフィジカルプランをどう立てるのかが当面の人材育成の大きなポイント」など、100年先の森林づくりを担う人材育成の方向性について議論を深めていただきました。途中、ロッテンブルク林業大学が属するバーデン=ヴュルテンベルク州の「森の女神」と、日本の「ミス日本みどりの女神」が並んでのスピーチが行われる一幕もありました。約30名、日本側は県内外の関係大学や関連企業、一般の方など多数の参加をいただき、定員の300名を超える約350名の参加がありました。午前中に法隆寺専属の宮大工として知られる故・西岡常一氏の唯一の内弟子である小川三夫氏の「木のいのち木のこころ」と題した講演がありました。講演では宮大工ならではの木の特性を踏まえた木材の使い方や、後継者の育て方などについて実例を交えお話しをいただきました。午後からは、メインテーマである「100年先の森林づくりを見据えた人材育成」について、林野庁森林技術総合研修所赤堀聡之所長、ロッテンブルク林業大学Bastian Kaiser学長、岩手大学澤口勇雄教授、鹿児島大学寺岡行雄教授から、それぞれが取り組む人材育成に関する学術講演をいただきました。最後には、アカデミーの涌井史郎学長、ロッテンブルク林業大学のBastianKaiser学長、産業界から飛騨産業㈱の岡田贊三社長の三者により、「林業・木材産▲日独林業トークセッションの様子▲会場外での日独の関係企業による展示ブースの様子▲「みどりの女神」と「森の女神」のスピーチの様子MORINOTAYORI 4