ブックタイトル森林のたより 774号 2018年3月

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概要

森林のたより 774号 2018年3月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0584ー43ー1111(代)関ケ原町役場産業建設課林務係まで15わがまちの森林・環境行政関ケ原町の森林づくり施策を紹介します。関ケ原町の森林づくり今須の森林で枝打ちや丸太の皮むき体験をしたり、丸太切り競争や木工クラフトづくりを行っています。2「今須スギPR事業」平成28年に、町内の農林業者の有志で組織された「今須プロジェクトチーム」が発足。地元関ケ原町の他、東名阪の都市を回り地元木材の販売拡大に向けたPRイベントを実施しています。自分たちで今須杉を使ったノベルティや商品の開発からイベント企画も行い、地元の新聞や情報誌、TVなどの各種メディアへの出演PRも頑張っています。また、地域住民に対しても公益的機能を有する森林の維持管理に対しての意識の高揚を図り、各活動を通じて山づくりの大切さ、必要性を行政が主体となって啓発することを続けていかなければならないと考えています。森林・林業・木材生産の推進本町の林業は木材生産機能を中心とした拡大造林に努めてきましたが、長引く林業不況と経済流通機構の変化による木材価格の低迷などにより、地域住民の山づくりに対する意欲が薄らいでおり、また林業技術者の担い手・後継者不足により森林整備が行き届かない状況になっています。この様な事態を打開し、町内林業の活性化、森林整備の見直しを推進すべく若手林業者で組織される「今須プロ森林の概要関ケ原町は岐阜県の西端にあり、滋賀県との県境に位置しています。また、中京圏と関西圏の中間点にあり、北からは伊吹山、南からは養老山脈が迫るという地形にあり、町の総面積が4,929haであるのに対し、そのうち森林面積が3,802haで総面積の約77%を占めています。森林の大部分はスギ、ヒノキを主とした人工林であり、人工林面積は2,380haで公社造林等の分収造林地をはじめ、町有林等の森林整備の推進により、人工林率は約63%と高い水準となっています。特に町の西南部に位置している今須地区においては百有余年の歴史を持ち、全国でも希な人工更新で成立した択伐林があります。今後の課題として、町全域にわたり水源涵養、山地災害防止機能を有する地域がほとんどであるため、浸透・保水能力の高い森林土壌の維持及び下層植生の良好な発達が確保でき、土砂流出防止や森林の公益的機能の向上を図るための複層林施業、天然林の育成施業など、環境に配慮した施業推進を行うと共に、林道網の整備により木材等の生産機能を発揮できる森林づくりが必要と考えています。ジェクトチーム」を結成し、森林・林産物の利活用、今須地区の地域振興に各種の活動を通じて取り組んでいます。また、関ケ原町産直住宅建築組合や西南濃森林組合とも各種の事業を通じて相互協力し、地域一丸となって林業の活性化に取り組んでいます。しかしながら、国産木材の見直しという久々の明るい話題がほんの少しある中、需要の減少、価格の下落の傾向は引き続いており、製材業を取り巻く環境は厳しい状況にあることは変わりありません。山地災害防備、環境保全、地域資源供給の地としての森林を維持するためにも、木材需要の拡大は急務であり、次々と新たな施策を講じ、地域住民自らの手で展開していかなければならないと考えています。森林づくり活動・施策の紹介本町の特色ある取り組みを紹介します。1「学ぼう!!関ケ原の森林づくり」毎年8月中旬に開催される町内小学校4~6年生を対象とした森林学習事業で、▲今須地区の択伐林▲今須プロジェクトチームのメンバー▲木工教室の様子▲丸太切り競争の様子▲今須杉のPRイベントの様子▲今須杉を使った武将家紋シールMORINOTAYORI 10