ブックタイトル森林のたより 774号 2018年3月

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概要

森林のたより 774号 2018年3月

普及コーナー揖斐地域における主伐再造林の取組みについて■揖斐農林事務所林業課林業普及指導員清水力経費と販売収入等の算出を行いました。と分析を行い、伐採~運搬までにかかった実行揖斐郡森林組合の協力を得て、データの収集了しました。があり約1ヶ月遅れの5月中旬に皆伐作業が完了する予定でしたが、途中ラジキャリの故障等2平実成施29結年果1月から伐採を開始し、4月には完材としました。たことからタワーヤーダを主体とする架線系集両系集材を検討しましたが、地形が急峻であっ業システムについては当初作業道開設による車係者の協力を得て現地調査を行うとともに、作また、材質区分等の精度を高めるため市場関材の生産が期待できる事業地を選定しました。ストを抑えることができる基幹道があり、良質事業地の選定は揖斐川町有林の中でも搬出コ事業計画の作成を行いました。所の三者が協働し、事業地の選定、事前調査、て、揖斐川町、揖斐郡森林組合、揖斐農林事務主伐再造林のプロジェクトを進めるにあたっ1事業計画の作成皆伐の実施告します。成果や課題について検証を行いましたのでご報図るため主伐再造林をモデル的に実施し、その本格的な利用期を迎えた森林資源の循環利用をこのような中、人工林の林齢構成の平準化とています。化に向けた各課題について林業普及活動を行っ者の育成など森林の適正管理と林業の成長産業来の地域の林業を支える意欲と能力のある技術向上による森林所有者への利益還元の促進、将の森林配置計画の策定をはじめ、木材生産性の揖斐地域では100年先の森林づくりのためはじめにがありました。に減少したことから販売収入は当初計画と乖離にCD材(小径木等)が多くA材(製材用)が大幅生産量はほぼ計画どおりでしたが、予想以上とから5・9m3/人と低くなってしまいました。工程での課題を改善しながらの作業であったこのの、生産性は初めての試みでもあり、各作業木材生産費は当初計画より若干削減できたも区分計画と実績の比較計画実績木材生産量784m3744m3材質区分割合A材65%、B材15%、CD材20%A材21%、B材34%、CD材45%木材生産費7,018千円(8,952円/m3)6,191千円(8,318円/m3)(伐採~搬出費)4,390千円(5,599円/m3)4,641千円(6,236円/m3)(運搬費)1,827千円(2,330円/m3)1,209千円(1,625円/m3)(手数料)801千円(1,022円/m3)341千円(458円/m3)労働生産性7.5m3/人5.9m3/人木材販売収入8,009千円(10,215円/m3)6,222千円(8,360円/m3)収益991千円31千円面積1.5haスギ、ヒノキ45年生▲写真ー1あった。作業に遊びが出たり、詰まってしまうことが・作業当初に集材、造材、小運搬の連携が悪く積場所に小運搬したため作業効率が低下した。・造材時の作業スペースが狭く、少し離れた集での仕分けを優先した。・仕分け作業時に作業効率を上げるため、B材【造材~運搬】作業が一時中断した。・送電線によるラジキャリの無線障害が発生しり作業効率が低下した。・全伐してから集材を行ったため伐採木が重な【伐採~集材】大幅に低下し販売収入が減少してしまった。所)、十分なデータが得られずA材の出荷量が・プロット調査の標準地が少なかったため(2箇【事前調査】○課題スト削減ができた。・CD材については自社運搬にしたことからコ連携作業をスムーズに行うことができた。・作業が進むにつれて役割分担がうまく機能し、きた。・市場動向を把握し材価にこだわった造材がで【造材~運搬】できた。材により、フォワーダ等による小運搬を省略・集材についてはタワーヤーダによる架線系集方向の決定を行い集材作業の効率を上げた。・伐採については集材作業を念頭に入れた伐採【伐採~集材】○成果たの。成果と課題について取りまとめを行いまし聞き取り調査を行い、今後の作業に生かすため今回の皆伐作業について揖斐郡森林組合から3検証結果MORINOTAYORI 16