ブックタイトル森林のたより 774号 2018年3月

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概要

森林のたより 774号 2018年3月

●詳しい内容を知りたい方はTEL050ー3160ー6090(代)岐阜森林管理署まで国有林の現場からドローンの活用について18岐阜森林管理署森林ふれあい担当平杤潤己中部森林管理局では、平成29年度に各森林管理署に2台のドローンを導入しました。岐阜森林管理署にも2台のドローンが導入され、ドローンは上空からの動画撮影が可能であり、森林・林業の業務において様々な活用が期待できます。岐阜森林管理署ではドローンを積極的に活用し、より効果的にドローンを活用する手法を検討するため、職員アンケートを実施しました。これらの取り組みについて紹介します。ドローンの活用方法ドローンが最も得意とするのは上空からの動画撮影であり、その特性を活かす利用方法を署内の各担当者が検討しました。その結果、次の業務に活用しました。1治山:崩壊地の状況を空撮。治山構造物の点検。事業説明用資料の作成2管理:レクリエーションの森のPR用資料作成。貸付箇所の巡視3森林育成:シカ柵等の破損状況の把握。シカの出没状況確認のための巡視4経営:森林調査の精度を上げるための林況把握5立木販売:立木公売箇所の販売促進用資料の作成6土木:林道災害を空撮により把握などまた、こうして撮影した映像を活用して岐阜森林管理署の業務を紹介する動画を作成し、平成29年11月16日に下呂総合庁舎で開催した「100年先の森林づくり発表会」で紹介しました。職員アンケートの結果と改善策今後、署内でドローンをより活用するためにはどのような問題があるのか。課題を抽出するために職員へのアンケートを行いました。その結果、「飛行申請の作成に時間がかかる」、「貸付地等の撮影許可が取りづらい」、「編集がしたくてもできない」などの問題が明らかとなりました。そこで、すべての職員がアクセス可能な共有フォルダに、ドローンに関する情報共有のための仕組みを構築しました。これにより申請事例や撮影動画、画像などを共有することができ、ドローンを利用した職員だけでなく、他の職員も動画や画像を有効に活用することができるようになりました。ドローンのさらなる活用に向けて今年度はドローン導入の最初の年ということで、ドローンを使うことに重点を置きました。アンケートの実施でドローンの活用にはいくつかの課題があることがわかり、それに対応するために情報共有の仕組みを構築しました。今後、この情報共有の仕組みを職員が積極的に活用し、色々な可能性を持った機材であるドローンをより活用できるよう努めるとともに、県や市町村等への普及を検討したいと思います。▲伐採搬出作業を上空から撮影▲導入されたドローンMORINOTAYORI 18