ブックタイトル森林のたより 775号 2018年4月

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概要

森林のたより 775号 2018年4月

平成29年度岐阜県岐阜県治山林道研究発表会は、治山研究会員、林道研究会員が、治山、林道事業に携わる中で直面する課題について、調査、研究した成果を発表するもので、治山研究会と林道研究会が合同で開催するようになり今年度で19回目、個別では治山研究発表会が53回目、林道研究発表会が46回目を迎えました。平成30年2月16日に約130名が参加して、関市わかくさプラザ多目的ホールにおいて開催し、治山部門で4題、林道部門で3題の発表があり、いずれも今後の森林土木技術の向上が期待される充実した内容でした。発表終了後には、森林研究所の臼田専門研究員から「山地災害リスクを低減させるための森林情報の活用」と題した特別講演がありました。本会の最後には、審査員長である国立大学法人岐阜大学名誉教授の木村正信氏から研究発表内容に対する改善点を含めた講評の後、治山、林道両部門の最優秀賞及び優秀賞の表彰で本会を終了しました。治山研究発表課題【最優秀賞】ドローンを活用した写真測量による地形変化の把握飛騨農林事務所松原智・榎田俊治近年多発している土砂災害等に対し、安全かつ効率的に復旧計画を策定する一つの方法として、ドローンによる空中写真測量を実施し、その効果や実用性を検証した。【優秀賞】既設谷止工の機能回復について郡上農林事務所岡本大輝治山施設点検に基づく対応として、郡上市白鳥町歩岐島地内の長良川左岸部支流において、既設谷止工の破損を発見したため、原因を調査し対策工法を検討したので、その事例を発表した。【優秀賞】可茂管内における治山施設点検結果に基づく今後の対策検討可茂農林事務所上村康人修繕等が必要な治山施設の修繕等を実施するにあたり、優先順位決定のための指標及び順位決定手順について、可茂農林事務所管内の事例を発表した。DEMデータを活用した土砂移動の解析揖斐農林事務所小森一史現地調査の代わりに、航空レーザ測量の成果品であるDEMデータ(数値標高モデル)を用いて、降雨などの影響による不安定土砂の移動量の関係を分析し、治山計画箇所を予測する判断要素にできないか考察した。会場の様子治山部門表彰林道部門表彰11MORINOTAYORI