ブックタイトル森林のたより 775号 2018年4月

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概要

森林のたより 775号 2018年4月

●詳しい内容を知りたい方はTEL0575ー33ー4011(代)中濃農林事務所林業課までまた、本プロジェクトを契機として、適正な主伐・再造林が実施され、地域の森林の若返りが図られると共に、今後も川上から川下まで連携した地産地消型の取り組みが広がるよう、継続した支援を実施していきます。【主伐・再造林実証プロジェクト】■事業地の概要?所在地関市上之保大野地内?面積1・30ha?樹種スギ、ヒノキ?林齢42~67年生※3月下旬より主伐予定■役割◆関市?森林所有者、関市森林整備計画作成者、関市産材のPR◆中濃森林組合?効率的な主伐・再造林の実施◆?上之保デカ木住宅センター?主伐材の購入・PR(産直住宅モデルハウス等への活用)◆中濃農林事務所?関係者との合意形成(コーディネーター)、事業実施に係る技術支援、データ収集等※森林文化アカデミー(主伐に係る生産性向上)、森林研究所(獣害対策)と協働で実施。をリースし、主伐を実施しますが、近年は直営班による主伐がほとんど実施されていませんでした。今後、主伐に取り組む意向があることから、森林文化アカデミーと協働で木材生産性向上に向けた現地指導を伐採前、伐採中、伐採後に重点的に実施します。○ポイントその3「獣害対策」近年、野生動物による植栽木への食害は、再造林における大きな課題となっています。そこで、事業地における野生動物の生息状況を把握するため、平成29年11月に定点観測カメラを設置し、ニホンカモシカとニホンジカの生息が確認されました。調査結果を受け、川上から川下の関係者に対して、森林文化アカデミー演習林で現地研修会を開催し、獣害の現状と対策の必要性について相互理解を図ると共に、再造林の際に植栽木への食害対策を実施することとしました。今後は、地域における有効な獣害対策(新たな手法を含む)を検証するため、森林研究所と連携し、単木的防除(ツリーシェルター)と面的防除(獣害防止柵)を実施し、データ収集・分析を行う予定です。ジェクトへの参画を働きかけ、川上から川下までの連携を図りました。これまでに関係者打ち合わせ(3回)、現地調査(2回)を実施し、平成30年度に?上之保デカ木住宅センターが関市内で新たに建設する産直住宅モデルハウスに、ヒノキを中心とした主伐材を活用予定です。○ポイントその2「木材生産性の向上」本プロジェクトにおいて、主伐・再造林を実施する中濃森林組合は、間伐材を中心とした木材生産を行っており、管内木材生産量の約70%を担っています。高性能林業機械プロセッサの平成30年度導入に先駆け、今回は機械今後について本誌が発行される頃は、まさに主伐の真っ最中です。結果に一喜一憂するのではなく、主伐・再造林実施後も関係者で集まり、結果を分析・検証し、今後に活かしていくことが重要です。▲現地調査▲現地研修会(獣害対策)▲ニホンジカ(メス)MORINOTAYORI19