ブックタイトル森林のたより 776号 2018年5月

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概要

森林のたより 776号 2018年5月

最近の仕事の状況は?おかげ様で忙しい状況が続いています。毎年冬は趣味のスノーボードをやりにスキー場に行っていましたが、今年の冬は一度も行くことができなかったです。今後やりたい事は?森林づくりのトータルプランニングをやってみたいです。30年、40年といった長期的なスパンで計画してみたいです。また、道づくりやドローンを使った調査なども興味があります。今後、長期的な視点にたった地域の森林づくりが求められている中、山県市の森林づくりにおいて田中さんが活躍されることを期待しています。【岐阜農林事務所増田学】地域の人今回は、山県市の森林を熟知し、多くの林業関係者から信頼を得て、境界明確化や森林経営計画の作成支援等で活躍している田中政成さんをご紹介します。田中さんは、森林組合の職員を経て、平成21年に「田中林業」を立ち上げました。今年5月に10年目を迎えました。当初は田中さん一人でしたが、平成22年から中学校の同級生の藤田さんを加えて二人で活動しています。現在の仕事の内容は?現在は、境界明確化の仕事が8?9割を占めています。境界明確化の仕事の内容は、森林所有者との調整、現地立会、測量、杭打ち等になります。県内の森林で年間約250ヘクタール行っており、累計で2000ヘクタール以上行いました。境界明確化以外では、主に山県市の林業事業体の森林経営計画の作成支援や森林整備事業の測量等を行っています。過去には枝打ちや間伐などの森林施業を行ったこともあります。仕事の苦労や注意している点は?境界明確化は、関係者の思いがいろいろあり、ナイーブなものであるため、慎重に取り組んでいます。森林経営計画の作成に当たっては、長期的な視点に立って5年間だけでなく先を見越した計画となるよう支援しています。仕事でやりがいを感じる点は?境界は森林整備を進める上での基礎となるものなので、自分たちの作業が森林整備につながっていくことにやりがいを感じています。境界明確化により森林所有者が森林を意識するようになって森林整備が進めば良いと考えています。また、森林経営計画を作成する上でも境界明確化は最も大切なことだと思います。県内の多くの森林を見られて思うことは?人の手の入っている山と入っていない山とでは全然違うと感じました。また、事業者によっても森林整備後の林内の状況に差があると感じました。森林施業について意見はありますか?長年放置されている森林に対しては、一律30%の間伐ではなくて、例えば10%くらいの間伐を短い間隔で実施することが良いのではないかと思います。森林の状況に合わせたきめ細かな施業が大事だと思います。森林づくりで大切だと思うことは?所有者に喜んでもらえるような森林づくりが大切だと思います。そのためには、所有者目線で森林施業に取り組むことが必要だと考えます。それが他の所有者に関心を持ってもらったり、振り向いてもらったりすることにつながっていくと思います。また、施業完了後の写真を所有者に提供する事なども良い方法だと思います。●詳しい内容を知りたい方はTEL058ー214ー740岐9阜農林事務所まで田中林業代表田中政成さん地域の森林づくりを支えます田中さん社員の藤田さんとの現地打合せ現地測量MORINOTAYORI 12