ブックタイトル森林のたより 776号 2018年5月

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概要

森林のたより 776号 2018年5月

欧州製獣害防止用資材(TUBEX)40ft-Hiコンテナが到着しました!-県内全域での効果検証に向けて-岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアムの「保育の合理化ワーキンググループ(リーダー:㈲根尾開発小澤社長)」では、無償提供された欧州製獣害防止用資材「TUBEX(チューベックス)」を平成28年10月から会員企業の事業地である本巣市根尾和井谷地区と山県市椿地区において試験施工(5種類500本)を行っています。このTUBEXは、本県と交流のあるドイツ・ロッテンブルク林業大学から紹介された製品で、欧州地域では約6割以上のシェアを誇る獣害防止用資材として普及しています。これまでの検証の結果、多雪地域(最大積雪深1.5m)でも倒壊が少なく、かつ植栽木の生育が施工後1年目で高さ1.5mのシェルターを超えるなどの良い結果が得られた資材があったことから、平成30年度からは県内全域での効果検証に取り組むこととなりました。TUBEXの輸入代理店を務めることとなった㈲根尾開発では、40ft-Hiコンテナ分(18,000本)の資材を購入することを決め、43日間の海運と名古屋税関の通関手続きを経て、3月中旬に本巣市根尾の倉庫に納品されました。また、TUBEXを支える支柱については、中津川市加子母の「森の合板協同組合」の協力を得て、剥き芯材を加工して使用することで、積雪地域用の丈夫な支柱として、かつ将来回収不要な自然素材として有効活用することを考えています。今後、県内で主伐再造林を進める上では、ニホンジカの獣害対策が不可欠であり、その防護対策用資材の主流として普及することを期待しています。▲山県市椿の試験施工地▲40ft-Hiコンテナ(L=12m)▲倉庫いっぱいのTUBEX▲積み降ろされるTUBEX豊田市・豊田森林組合・岐阜県立森林文化アカデミーによる連携協定を締結しました森林文化アカデミーは、去る3月5日(月)に、豊田市、豊田森林組合との3者で森林・林業の担い手育成に向けての連携協定を締結しました。同日に行われた締結式では、太田稔彦市長と清水元久組合長、涌井史郎学長が協定書に署名を交わしました。豊田森林組合は、豊田市の広域合併により広大な森林を管理することとなり、森林管理のプランニング能力の向上などが課題となっていました。このため森林文化アカデミーでは、昨年度(平成29年度)に豊田市より打診をうけ、試験的に森林組合職員の研修を行ってきました。協定の締結を受けて、今後、森林文化アカデミーでは、豊田森林組合の職員等に対し本格的に研修を実施し、豊田市の森林・林業に関わる人材の育成を行います。また、アカデミーの学生の演習などに対し、豊田市、豊田森林組合が協力するなど、相互に連携を図っていきます。【岐阜県立森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター産学官連携係】●詳しい内容を知りたい方はTEL0575-35-2535森林技術開発・支援センターまで15MORINOTAYORI